本・エンタメ

2008/09/26

ザルツブルク音楽祭2008 第3回 ロメオとジュリエット

今年の音楽祭で1番人気だったのが、フランス・ロマン派の大作曲家グノーの代表的なオペラ「ロメオとジュリエット」であった。


この作品は言うまでもなく、世界で1番有名な恋愛悲劇、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を原作としたオペラ。舞台は、中世のイタリアの古都ヴェローナで、愛する2人のお互いの家が仇同士という背景のもと、悲劇が幕を開ける。この題材は多くの作曲家によって取り上げられ、ベッリーニは「カプレーティとモンテッキ」というオペラを書き、プロコフィエフは「ロメオとジュリエット」というバレエを書いた。また、ベルリオーズやチャイコフスキーも同名の管弦楽曲を書いている。

当夜の劇場は、岩をくり抜いて造ったフェルゼンライトシューレ
その客席風景  ©Karl Forster

フェルゼンライトシューレ 外観壁面

ザルツブルク音楽祭で「ロメオとジュリエット」といえば、2002年にアラーニャ、ゲオルギューのコンビで上演されたが、その時は演奏会形式だった。そもそも主役の2人が美男美女でないとどうにも締まらないオペラになってしまう。今年のプロダクションは昨年の11月に発表された際は、アンナ・ネトレプコ、ローランド・ヴィラゾンというオペラ界の若きスター2人の華麗なる共演で大きな話題となった。しかし、アンナ・ネトレプコは、今年の春先に懐妊したことが分かり、予定日が9月ということで、ザルツブルク音楽祭はすべてキャンセルせざるを得なくなってしまった。ちなみにさる9月5日、ネトレプコは元気な男の子を無事に出産し、母子ともに健康とのこと。父親は、先週の「ドン・ジョヴァンニ」の時にも少し触れたが、ウルグアイ人バスのアーヴィン・シュロット。素晴らしい美男子になることであろう。

ヴェローナにあるジュリエットの墓

なお、話はそれてしまうが、どうも歌手のDNAというものは親から子へ伝わりにくいらしい。特に調べたわけではないが、偉大なオペラ歌手の子どもが素晴らしい歌手になったというケースはほとんど聞いたことがない。一方、ピアノやヴァイオリンや作曲や指揮などの世界では、いくらでも偉大なDNAは引き継がれたケースはあるというのに。歌手の場合、体自体が楽器なので、替えが利かないことが大きいし、声帯はとても微妙だからなのであろうか。






この記事のトラックバックURL:

特集

何も足さない究極の「原音」に触れる 「知名御多出横」
会員登録プレゼント

新着こだわりコラム

自転車に夢中

2008/11/21 自転車に夢中 ピストでゆ…

大人の男のためのオペラ入門塾

2008/11/21 大人の男のた… 指揮者につ…

ほろ酔い蕎麦屋めぐり

2008/11/20 ほろ酔い蕎麦… 福岡で出会…

文房具に寄す

2008/11/20 文房具に寄す 文房具を撮る

野外はドコデモ隠れ家だ

2008/11/20 野外はドコデ… グルメは歩…