本・エンタメ

2008/09/12

ザルツブルク音楽祭2008 第1回 ウィーンフィル

世界最高峰の真夏の大イヴェント、今年のザルツブルク音楽祭も大盛況のうちに閉幕した。

今年のザルツブルクは概ね天候にも恵まれ、私が行った公演はすべて満席で、例年以上の活況を呈していた。ここ数年、ザルツブルク市が中国人のグループを積極的に誘致したらしく、街中には中国人が目立っていたが、今年はほとんど見かけることがなかった。おそらく家で北京オリンピックを見ていたものと思われる。中国人に代わって今年目だったのは、ロシア人とアラブ人。ロシア人の場合、会話を聞かないとどこの国の人だか分からないが、かなり増えている感じだった。また、ともにオイルマネー等で潤っているようで、バブル時代の日本人のようにかなり豪快にショッピングをしていたようだ。

ザルツブルク一賑やかな繁華街、ゲトライデガッセ

さて、今年私が滞在したのは8月17日の夜から22日の朝まで。もちろん毎日劇場通いで、18日のウィーンフィル、19日のドン・ジョヴァンニとロメオとジュリエット、20日の魔笛、21日のオテロと、1つの演奏会と4つのオペラを見ることが出来た。1つずつ簡単に案内して行こう。カラヤン生誕100周年記念
ウィーンフィル x リッカルド・ムーティ 「ドイツ・レクイエム」

まずは18日のウィーンフィルのコンサートで、会場は音楽祭メイン会場の祝祭大劇場。このコンサートは、地元ザルツブルク出身でザルツブルク音楽祭にも偉大な足跡を残した20世紀最大の指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの生誕100周年の記念コンサートだった。プログラムは、彼が十八番としていたブラームスの「ドイツ・レクイエム」。15日、16日、18日と3回公演が行われたが、私が観たのは最終日だったので、マエストロのタクトの下、オケと合唱の息も良く合っていた。

この光栄とも言える記念コンサートの指揮者に選ばれたのは、今年のザルツブルク音楽祭の顔となったリッカルド・ムーティ。彼はこのウィーンフィルのコンサートの他、「魔笛」と「オテロ」のオケピットにも入り、大車輪の活躍だった。今月のウィーンフィルの来日公演、更に来月にはウィーン国立歌劇場来日公演で「コジ・ファン・トゥッテ」を振る予定で、ウィーンフィルとの関係は非常に良好のようだ。

ザルツァッハ川沿いの超一等地に建つ
カラヤンの生家の庭には銅像が建っている

そして家の壁面には、カラヤンの生家。1908年
4月5日〜1989年7月16日と書いてある。カラヤンは
ザルツブルクで生まれてザルツブルクで死んだ

レクイエムというと、通常はカトリックによる死者のためのミサ曲だが、「ドイツ・レクイエム」は、ルター派のプロテスタントだったブラームスが、ルターのドイツ語の聖書に基づいて書いた非常に珍しいレクイエム。有名なモーツァルト、ヴェルディ、フォーレなどのレクイエムのように、ラテン語ではなく、また教会で演奏することを目的に書いたものではなく、演奏会用に書かれた。

大司教の町として繁栄したザルツブルクでは珍しいプロテスタントの教会





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