野外オペラのすすめ
夏は各地で音楽祭が花盛り。今日はヨーロッパの野外オペラの楽しみ方と注意点などを伝授しよう。
ヨーロッパでは7月、8月がヴァカンスのシーズン。最近ではだいぶ少なくなってきてようだが、ちょっと前までは1ヶ月とか2ヶ月続けて休むのが一般的なヨーロッパの人たちだった。各オペラハウスやコンサートホールもほとんどが夏休みでクローズしてしまうが、その代わりに各地で多彩な音楽祭が開かれている。
その中でも特に夏の醍醐味が味わえるのは、断然野外オペラである!
野外オペラの定義は、一言で言ってしまうと、天井のない空間で上演するオペラ。大規模なもの小規模なもの、ひたすらにエンターテイメント路線のものかなりシリアスなもの、湖畔や海のほとりでやるもの山や森でやるもの、マイクを使うもの使わないもの、まさに百花繚乱という感じで、愉しみ方は多種多様。ヨーロッパでもここ数年で野外オペラの音楽祭はドンドン増えているようだ。
ちょっと気取ったクラシックファンたちの一部は、野外オペラと聞くと、そんなものは本当の音楽ではない!と眉をひそめる人たちがいるのも事実である。確かに音響の素晴らしい劇場で味わう極上のpp(ピアニッシモ)などは味わえないかも知れない。歌手がどうしてもff(フォルテッシモ)中心になってしまうのも確かに事実であろう。しかし、歌手にとって音の返し(反響)がないというのは、何にも勝る恐怖なので、ついつい声が大きくなってしまうのは自然なことなのである。また、オープンエアーなので、さまざまな困難も伴う。飛行機や電車や車やバイクの音が聞こえることもあれば、雨が降ってしまうこともあるし、強風が吹くこともある。
しかし、それらのことはすべて小さいこと。野外オペラには、それらを遥かに凌駕する感動と楽しみがある。まずは、老若男女、誰でも楽しめること。普通のオペラハウスではあまり見かけない家族連れも多いが、家族でオペラを楽しめるのは素晴らしいことだと思う。そして、服装などもあまり気取らず、ラフな格好でも問題ない場合が多いこと。また、肩肘を張らず細かいところを気にすることもなく、開放的な気分に浸ることができる。
たとえば、満天の星空の下、「トスカ」のカヴァラドッシのアリア「星は光りぬ」を聞いた時の感動は、何にもかえがたい開放感を伴って深く心に染み渡る。しかもそこに一陣の風でも吹いたりしたら、もうどうなってもいい!というくらいの快感が体中を駆け巡る。あまりに大げさだが、アレーナ・ディ・ヴェローナの客席はすり鉢型の底になるので、暑い日には我慢が出来ないくらい暑いが、その時吹く風は“砂漠の水”のようなものなのだ

アレーナ・ディ・ヴェローナ ゼッフィレッリの「アイーダ」

アレーナ・ディ・ヴェローナ スタンドのはこのようになっている
その中でも特に夏の醍醐味が味わえるのは、断然野外オペラである!
野外オペラの定義は、一言で言ってしまうと、天井のない空間で上演するオペラ。大規模なもの小規模なもの、ひたすらにエンターテイメント路線のものかなりシリアスなもの、湖畔や海のほとりでやるもの山や森でやるもの、マイクを使うもの使わないもの、まさに百花繚乱という感じで、愉しみ方は多種多様。ヨーロッパでもここ数年で野外オペラの音楽祭はドンドン増えているようだ。
ちょっと気取ったクラシックファンたちの一部は、野外オペラと聞くと、そんなものは本当の音楽ではない!と眉をひそめる人たちがいるのも事実である。確かに音響の素晴らしい劇場で味わう極上のpp(ピアニッシモ)などは味わえないかも知れない。歌手がどうしてもff(フォルテッシモ)中心になってしまうのも確かに事実であろう。しかし、歌手にとって音の返し(反響)がないというのは、何にも勝る恐怖なので、ついつい声が大きくなってしまうのは自然なことなのである。また、オープンエアーなので、さまざまな困難も伴う。飛行機や電車や車やバイクの音が聞こえることもあれば、雨が降ってしまうこともあるし、強風が吹くこともある。
しかし、それらのことはすべて小さいこと。野外オペラには、それらを遥かに凌駕する感動と楽しみがある。まずは、老若男女、誰でも楽しめること。普通のオペラハウスではあまり見かけない家族連れも多いが、家族でオペラを楽しめるのは素晴らしいことだと思う。そして、服装などもあまり気取らず、ラフな格好でも問題ない場合が多いこと。また、肩肘を張らず細かいところを気にすることもなく、開放的な気分に浸ることができる。
たとえば、満天の星空の下、「トスカ」のカヴァラドッシのアリア「星は光りぬ」を聞いた時の感動は、何にもかえがたい開放感を伴って深く心に染み渡る。しかもそこに一陣の風でも吹いたりしたら、もうどうなってもいい!というくらいの快感が体中を駆け巡る。あまりに大げさだが、アレーナ・ディ・ヴェローナの客席はすり鉢型の底になるので、暑い日には我慢が出来ないくらい暑いが、その時吹く風は“砂漠の水”のようなものなのだ

アレーナ・ディ・ヴェローナ ゼッフィレッリの「アイーダ」

アレーナ・ディ・ヴェローナ スタンドのはこのようになっている





