本・エンタメ

2008/07/04

テューリンゲン、ザクセンの旅 第3回 ケーテン〜ハレ

 ケーテンから車で1時間弱南に下ったところにあるハレは、人口24万人のザクセン=アンハルト州の都市。ハレは大バッハとはほとんど関係ないが、長男のヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが教会オルガニストを務めたので、彼はハレのバッハとも呼ばれる。

 さて、ハレはヘンデルの町。ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、バッハと並び称されるバロック最大の作曲家である。バッハが「音楽の父」、ヘンデルが「音楽の母」とも呼ばれる。バッハが教会音楽が中心だったのに対し、ヘンデルはオペラやオラトリオ等、劇場音楽がライフワークであった。

ヘンデルは、1685年2月23日、同年3月21日生まれのバッハよりも約1ヶ月早く、現在ヘンデル博物館となっている家で生まれた。ハレ大学で法律を学んだが音楽への情熱が冷めず、ハンブルクへ行き、そこでオペラの作曲を始める。そしてイタリアに渡り、ヴェネツィアを中心にイタリア各地で作品を書き、ハノーヴァーの宮廷楽長を経て、1712年にロンドンに渡る。そして、そのままイギリスに帰化し、1759年に死ぬまでロンドンに住んだ。

 「ハレルヤコーラス」で有名なオラトリオ「メサイヤ」、オペラ「セルセ」のアリア、「オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰)」はヘンデルのラルゴとして知られ、オペラ「リナルド」のアリア、「私を泣かせて下さい(ラッシャ・キオ・ピアンガ」も大変有名である。そして、あのトランペットのファンファーレで有名な欧州サッカーチャンピオンズリーグの入場曲は、ヘンデルがジョージ2世のために書いた曲をベースに編曲したものである。決してハイネケンのCMソングではない。

 ところでヘンデル博物館だが、かなり充実したヘンデルの資料や楽器の展示などがあり、各部屋に日本語のガイダンスまであるのだが、何と入場料は無料!旧東ドイツの名残らしいが、他の博物館や美術館はどこも旧西ドイツなみの料金を取っているので、きっと大きなスポンサーなどの後ろ盾があるのであろう。ちなみに来年からは有料になるらしいので、行くならせひ今年!

 いよいよ来週は最終回、ライプツィヒ、ドレスデン編を


ヘンデル博物館にあるヘンデル像


ヘンデル博物館に展示されているヘンデルの肖像画を集めたもの


マルクト広場のヘンデル像 没後100周年の1859年に建てられた


4本の塔で有名なマカルト教会 ハイドンはここで洗礼を受け、オルガンと作曲を習った






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