ムツェンスク郡のマクベス夫人
今週はイタリアのオペラハウスシリーズをお休みして、G/Wに上演される「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を紹介しよう。
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を見たことがある人は少ないであろうが、ロシアの大作曲家ショスタコヴィチの作品で、20世紀の傑作オペラと言われる。オペラの内容は、ロシアの農奴制批判など政治的な色合いが濃いが、この作品は実際に当時の国家権力に翻弄されることになる。
「マクベス夫人」とは、シェークスピアの作品やヴェルディのオペラは関係ないが、シェークスピアの「マクベス」に出てくるマクベス夫人になぞらえて、悪女の象徴としてこのタイトルになっている。原作はレスコフの同名の小説で、主役のカテリーナはとんでもない悪女として描かれているが、ショスタコヴィチのオペラの方は、時代に翻弄された哀れな女というニュアンスが強い。そして、カテリーナだけでなく、主要な登場人物はほとんどが悪人という壮絶な悲劇オペラ。
1幕3場のレイプのシーンの音楽は、ポリフォニーをもじってポルノフォニーと呼ばれ、性行為を音楽で表現したもの。全編に渡って性的な表現もストレートでオペラ史上に残る問題作とも言われている。しかしそういう性的な側面だけでなく、人間の内面のエゴや弱さを鋭く抉り、封建社会を真っ向から批判するなど、社会派オペラでもある。
1934年の初演当初は専門家にも聴衆にも大好評だったが、2年後に時の権力者スターリンが見てあまりに過激な内容に途中で帰ってしまった。その直後、ソ連共産党の機関紙新聞プラウダに、「音楽の代わりに荒唐無稽」と非難され、その後27年間に渡り上演出来なくなってしまった。しかし、スターリンの死後、作曲者本人によって改訂され、内容を穏やかなものに変え、「カテリーナ・イズマイロヴァ」というタイトルで復活上演された。
さてゴールデンウィーンの5月4日、5日の祝日にこのオペラを上演するのは東京歌劇団。ショスタコヴィチの大作オペラをオール日本人のキャストでロシア語上演という大胆な試みにまず拍手を送りたい。パンフレットを貼り付けておくので詳細はそちらを参照して欲しい。ダブルキャストが組まれているが、キャストには若手を中心に実力派の歌手が並び、かなり期待出来るであろう。
「椿姫」や「魔笛」や「カルメン」ばかりに飽きてしまったオペラファン、社会派ドラマにどっぷり漬かって人間の内面の弱さを見直してみたい人、ロシア文学やロシア音楽が好きな人、単純にエッチなオペラを見たいおじさん等々、いろいろな人にとって必見である!
チケットがまだの人は下記まで。ホールは、サンパール荒川大ホールで両日とも14時開演。
03-3809-9712 (東京国際芸術協会)
03-3822-7412 (東京音楽学院)
0570-02-9990 (チケットぴあ)


「マクベス夫人」とは、シェークスピアの作品やヴェルディのオペラは関係ないが、シェークスピアの「マクベス」に出てくるマクベス夫人になぞらえて、悪女の象徴としてこのタイトルになっている。原作はレスコフの同名の小説で、主役のカテリーナはとんでもない悪女として描かれているが、ショスタコヴィチのオペラの方は、時代に翻弄された哀れな女というニュアンスが強い。そして、カテリーナだけでなく、主要な登場人物はほとんどが悪人という壮絶な悲劇オペラ。
1幕3場のレイプのシーンの音楽は、ポリフォニーをもじってポルノフォニーと呼ばれ、性行為を音楽で表現したもの。全編に渡って性的な表現もストレートでオペラ史上に残る問題作とも言われている。しかしそういう性的な側面だけでなく、人間の内面のエゴや弱さを鋭く抉り、封建社会を真っ向から批判するなど、社会派オペラでもある。
1934年の初演当初は専門家にも聴衆にも大好評だったが、2年後に時の権力者スターリンが見てあまりに過激な内容に途中で帰ってしまった。その直後、ソ連共産党の機関紙新聞プラウダに、「音楽の代わりに荒唐無稽」と非難され、その後27年間に渡り上演出来なくなってしまった。しかし、スターリンの死後、作曲者本人によって改訂され、内容を穏やかなものに変え、「カテリーナ・イズマイロヴァ」というタイトルで復活上演された。
さてゴールデンウィーンの5月4日、5日の祝日にこのオペラを上演するのは東京歌劇団。ショスタコヴィチの大作オペラをオール日本人のキャストでロシア語上演という大胆な試みにまず拍手を送りたい。パンフレットを貼り付けておくので詳細はそちらを参照して欲しい。ダブルキャストが組まれているが、キャストには若手を中心に実力派の歌手が並び、かなり期待出来るであろう。
「椿姫」や「魔笛」や「カルメン」ばかりに飽きてしまったオペラファン、社会派ドラマにどっぷり漬かって人間の内面の弱さを見直してみたい人、ロシア文学やロシア音楽が好きな人、単純にエッチなオペラを見たいおじさん等々、いろいろな人にとって必見である!
チケットがまだの人は下記まで。ホールは、サンパール荒川大ホールで両日とも14時開演。
03-3809-9712 (東京国際芸術協会)
03-3822-7412 (東京音楽学院)
0570-02-9990 (チケットぴあ)







