本・エンタメ

2008/01/25

モーツァルトとオペラ 第1回

クラシック史上最大の天才、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。彼の700曲に及ぶ作品の中でもオペラはまさに集大成と呼べるもの。

今まで不思議とこのブログで書く機会がなかったモーツァルトだが、もちろんオペラのジャンルでも天才の実力を遺憾なく発揮し、傑作をたくさん残している。というよりも、モーツァルトの創作活動の中でオペラは常に最重要なジャンルで、彼は人生の大部分でオペラを作曲していたと言っても過言ではない。そして今日、世界中のオペラのレパートリーの中で、18世紀以前のオペラの90%以上はモーツァルトの作品であろう。たとえバロック・ブームと言われていても。

 モーツァルトの生涯に関しては、数多くの書籍や映画、ミュージカルなどがあるので詳しい説明は要らないかも知れないが、簡単に触れておこう。
 生まれたのは、1756年1月27日、当時神聖ローマ帝国の直轄地で大司教区だったザルツブルク。父親のレオポルト・モーツァルトは、ザルツブルクの宮廷副楽長でヴァイオリニストあったが、息子のヴォルフガングに天賦の才能があることに気付き、英才教育を施した。そしてヴォルフガングは、わずか5歳にしてピアノの独奏曲を作曲した。6歳にして、ミュンヘンやウィーンへの演奏旅行を行うが、その時ウィーンでマリー・アントワネットに「大人になったら僕のお嫁さんにしてあげる!」とプロポーズしたのはあまりに有名な話である。その後もロンドン、パリ、イタリアなどに何度も演奏旅行を行い、直にヨーロッパ各地の音楽に触れる機会を持った。そのことは彼に計り知れないインスピレーションを与えたことであろう。14歳の時、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂で、アレグリが書いた門外不出の秘曲「ミゼレーレ」を1度聞いただけで暗譜してしまい、ホテルに帰ってから書き写したという話も有名であるが、この曲は9声からなる曲なのでまさに驚異的である。


ザルツブルクのシンボル 大聖堂
モーツァルトはここで洗礼を受け、ここで結婚式を挙げた


大聖堂の壮麗な内部


モーツァルトも弾いたパイプオルガン


洗礼盤

 1767年11歳の時に最初の大規模な作品、劇的カンタータ「第一戒律の責務」を作曲。同年に最初のオペラ「アポロとヒュアキントゥス」を作曲する。それから「ポントの王ミトリダーテ」「ルチオ・シッラ」などを書いた後、「クレタの王イドメネオ」「後宮からの逃走」といった名作に至る。24歳の時、ザルツブルク大司教と喧嘩をしてしまい、以降はウィーンに住むことになる。そして30歳の時、オペラ史上の金字塔「フィガロの結婚」を書く。さらに「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」「魔笛」「皇帝ティトの慈悲」という傑作群を次々に生み出すのである。そして1791年12月5日わずか35歳の若さで死んでしまう。モーツァルトは、宗教劇や未完成なものもすべて合わせて、生涯で22のオペラを残した。


2006年はモーツァルト生誕250周年だった。
ザルツブルク音楽祭では、モーツァルトのオペラ22作品が一挙上演されたが、
これはその時のプログラム。





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