本・エンタメ

2007/11/16

ベルリンの音楽事情・後編

先週の続きでベルリン編。3つのオペラハウスの他、フィルハーモニー、コンツェルトハウスというタイプのまったく違う2つの立派なコンサートハウスを持っている。

まずはフィルハーモニー。世界に冠たるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地である。第2次世界大戦後、旧西ベルリンの中でも最も東寄りで、ベルリンの壁やブランデンブルク門からほど近いティアガルテン地区を芸術の中心地“文化フォーラム”にするという再開発計画が始まった。それは、東西ドイツが統一された時にベルリンの中心になるように、西ベルリンの最も東寄りに造ったのである。フィルハーモニーはもともと西ベルリンの中心地に建てられる予定だったが、文化フォーラム計画の目玉として、当時は周囲に何もないところへ建てられた。そして、1963年10月ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルを振って開場した。
ちなみに現在の文化フォーラム・エリアには、新ナショナルギャラリーや、絵画館、楽器博物館などが出来ている。しかも新しいベルリンのシンボルとして急ピッチで再開発が進められているポツダム広場にも面しており、このエリアがベルリンの中心地になりつつある。

フィルハーモニー舞台

 さてドイツが生んだ名建築家ハンス・シャロウンの作ったこのフィルハーモニーは、典型的なワインヤード型のホールである。ワインヤード形とは、舞台を最も低い位置に置き、それをぐるりと取り囲むような形で客席が造られる。客席はいくつかのブロックに分かれ、段差をつけているため、どの席からも視界が良く、演奏者と聴衆との距離も近く、一体感が出やすい。しかし一方で、音響の面では、席によって均一にはならない等の問題点がある。ワインヤードというのは、客席が段々畑のようになっているためである。日本では、サントリーホールの大ホールや、ミューザ川崎のシンフォニーホールがワインヤード型と言える。大ホールの客席は2,218席で、1987年に出来た隣接の室内楽ホールは、1,150席。観客1人あたりの占有空間容積は世界一と言われており、音響も抜群に良い。そして、40年以上が経った今でもその斬新なデザインは世界中のホールの模範となっている。
 また、外観はサーカスのテントのような形状で、金色に輝いている。

フィルハーモニー カーテンコール






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