本・エンタメ

2007/12/03

洲之内徹のきまぐれ美術館と梅野隆の梅野記念絵画館    

 これまで、わりと新しいアート作品や現存の作家を中心としたものを取り上げてきましたが、今回は伝説的な洲之内徹の現代画廊にちなんだものと、これまたかつては京橋の名物画廊であった「美術研究:藝林」の梅野隆さんが信州に開設している梅野記念絵画館を紹介します。


【洲之内徹とそれぞれの「気まぐれ美術館」展】

 現代画廊のオーナーだった洲之内徹 の没後20年を記念して2007年 10月15日(月)〜27日(土)まで、神田神保町の「いのは画廊」で 【現代画廊と共に生きた後藤洋明のコレクション展】が開催され、何度か訪れた。



 
往年の美術愛好家にとって洲之内徹と現代画廊は伝説的な存在であるが、知らない人も多いと思うので簡単に説明する。洲之内徹は芥川賞候補になったこともある文才の持ち主で、「肉体の門」で知られる作家の田村泰次郎が経営する現代画廊で働いたことがきっかけで、田村から画廊経営を引き継いだ。


その後、彼の独自の視点から見いだした異色の画家達の展覧会を開き、知る人ぞ知る特異な画廊としてファンが多かった。そんな洲之内に目をつけたのが「芸術新潮」で、1974年から14年間165回美術随想を連載した。
そして連載の一部が「気まぐれ美術館」として単行本になり小林秀雄や白州正子なども注目し、多くの読者を持ち、7册の随想集が新潮社から刊行され、未だに多くのファンを持っている。

※麻生三郎の洲之内像

 
そんな現代画廊に入りびたった作家、コレクター、ファンも多いが、今回の展覧会は現代画廊に入り浸った一人である後藤洋明さんが集めた洲之内徹ゆかりの作家の作品を展示したものである。

※洲之内徹の「気まぐれ美術館」はかつてNHKの日曜美術館でも放映された。
洲之内コレクションは彼の死後、仙台の宮城県美術館に寄託され公開されていると思いますので、訪ねて見てください。
 
※新潮社のとんぼの本シリーズで
 「洲之内徹・絵のある一生」が発売されています。
 また、同社より復刻版で「気まぐれ美術館シリーズ」全6册も発売中。







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