本・エンタメ

2007/08/06

ちょいモテおやじは文化パトロン《ビジネスパーソンは文化的素養で勝負》

 内閣府が数年前に発表した「文化に関する世論調査」によると、一年間に一度でも劇場・映画館・美術館・博物館などに行ったことがある人は51%と言うことですが、この数字を大きいと見るか小さいと見るかは判断に迷うところです。一方、やや古いデータですが2000年度の経済白書の30代前半の大卒ビジネスマンへの調査によると、判断力・コミュニケーション力・問題解決能力は社会人になってから重要であるのに対し、幅広い教養は大学でも社会人でも重要であるという結果が出ています。

 先述の内閣府の調査でも、文化芸術の鑑賞や文化活動を大切だとする人は86%もいることを考えると、これからのビジネスパーソンには文化・芸術的な素養が必要とされていることは明らかです。 

 一方、現実はどうかというと、最近のビジネスパーソンの会話の中では仕事以外の話題といえば天気、健康、ゴルフ、スポーツ、芸能、グルメなどが中心で、若いビジネスマンやOLでも旅行、ファッション、パソコンゲームに加え漫画、アニメぐらいで、文化や芸術の話題が出ることはほとんどないのではないでしょうか?
 
 
かつて映画「ラストサムライ」の影響で武士道がブームになったこともありますが、江戸時代以降「文武両道」、「和魂洋才」の精神が明治・大正の政財界人にも継承され、戦前までは文化的素養の高い人物が数多く存在しました。 しかし、戦後の高度成長とバブル景気を支えてきた戦中・戦後生まれの経営者やビジネスパーソンはエコノミック・アニマルの企業戦士であり、文化的素養をもった人物は少なくなったのではないでしょうか?現在のような競争の激しい時代には経営者もビジネスパーソンも文化的素養を持つ余裕もないし、文化・芸術等を語っている暇があったら、1円でも稼いでこいと言うような環境の中で、文化的素養を持ったビジネスマンは組織の中での生き残り競争に勝ち残れない状況にあります。
 





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