本・エンタメ

2007/06/25

アートをどのように集めるか・・・ サラリーマンでもできる蒐集術「若菜摘み型」と「落ち穂拾い型」

 一般の人にとっては絵を集めると言っても別世界のことでしょう。コレクションするとか投資のためと考えるのではなく、家に絵を飾って楽しむつもりで、まず1点購入することをお薦めします。どこの家庭にもカレンダーやポスターぐらいは飾ってあると思いますし、中には名画の複製とか、人からもらった絵が掛けてある家もあるかも知れません。しかし、本物の絵を、自分のお金で、まず1点買ってみて欲しいのです。

 最初は版画から始めるのが良いかと思います。アートというと「高額」という先入観がありますが、版画は複数制作されることもあって、1万円から3万円程度でもそれなりのものが買えます。額付きでないシートだけとか小さいものだと1万円以下のものもあります。そのくらいの金額ならサラリーマンやOLにも、ゴルフや洋服を買うのを1回我慢すれば簡単に買えるはずです。これまでのような単なる消費とはひと味違う楽しさがあると思います。そして、家に飾ってみるとそれなりに存在感があり、単に鑑賞することと買って楽しむのとでは雲泥の差があることが実感出来ると思います。そして1点もつと、その作品との比較で他の絵を観るようになり、絵を観る眼が全く変わってくると思います。
 
 ところが、絵を買うとなると、皆さんはとんでもない決断をするかのように構えてしまいます。そして、2万円の版画を買うにしても、作品の保存はどうしますか?この作家はどんな人で、将来値上がりしますか?などと考えてしまうのです。ゴルフや洋服を買うときは単純に楽しみたいからということで消費をするのだと思いますが、アート作品も同じように生活を楽しむとか家のインテリアとして楽しむための消費だと思えばいいのです。 
 
 しかし、アート作品の場合、消耗品ではなく芸術品だと考えたり、作品という物が残るのでついつい資産という見方をしてしまうのです。高額絵画でしたらそれも当然ですが、若手作家の安い作品は生活を楽しむための消費と考えればいいのです。そして、単なる消費と違うのは、買ってあげることで若手作家を支援することに貢献出来るし、その中から将来有名な作家が生まれるかもしれないという夢のある買い物なのです。
 安価なアート作品をボーナス毎に1点づつ買ったとすれば5年で10点になり、普通の家庭なら自宅が立派な個人ギャラリーになり、季節毎に作品を掛け替えたりして豊かなアートライフを楽しむことが出来ます。アート作品には版画だけでなく、デッサン、写真、油絵、日本画、書、陶磁器、骨董、コンテンポラリーなど様々な分野の作品がありますので、自分の好みにあったものを集めて楽しんで下さい。





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