スーパーリアリズムの旗手「諏訪敦」展
現代アート全盛の中で、既存の画壇系の作家や画廊が衰退していくような傾向があるが、唯一写実系の絵画が根強い人気がある。そんな中で強烈な人気を誇っているのが諏訪敦で、先頃から始まっている佐藤美術館での個展を紹介する。

●諏訪敦は、北海道に生まれ、1992年武蔵野美術大学院修了、1994年には文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間スペインマドリードに在住、彼の地で参加した国際絵画コンペで大賞を受賞し画家としてのキャリアをスタートさせたが、その間鹿島建設に勤務していたというユニークな作家だ。彼は若い頃から人気があり、追っかけ的なファンがいて個展をやってもほとんど作品を買うことが出来ない作家だった。画壇系の老舗画廊が今更コンテンポラリーアートをやるわけにも行かないので、写実系の若い作家に目をつけて青田買い的な状況もある。しかし、多くの写実系の作家は、いかに現物に近く、写真のように描くかという技術コンテストのような感じがするし、事実絵のキャプションを取り替えても分からないものが多い。そんな中で、彼の絵は明らかに彼の個性と独自性を持っていて存在感がある。
写実系の作家のモチーフはきれいな静物とか女性像が大半であるが、諏訪の場合も女性像や裸婦だけを描いていればもっと大衆的な人気作家になれるのだが、前衛舞踏の先駆者大野一雄、慶人両氏の協力を得て一年間取材し描き下ろしたシリーズ作品を発表するなどテーマにもこだわりを持っている。
現代アートが氾濫する中で、諏訪敦の個展を是非見て欲しい。概要は以下の通りです。

▼概 要
展覧会名:
〜複眼リアリスト〜 諏訪敦絵画作品展
会 期:
平成20年1月17日(木)〜2月24日(日)
開館時間:
10:00〜17:00/(金)〜19:00
会 場:
佐藤美術館 3階・4階・5階
入場料:
一般:500円 学生:300円
主 催:
財団法人佐藤国際文化育英財団・佐藤美術館





