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2007/03/17

美しい文字は心地よい緊張から。〜万年筆〜

今回は7歳になりドイツで小学校入学をむかえたころの話。

ドイツの小学校は日本のそれとは違うところも多い。
4年制の小学校は授業は午前中だけ、算数の授業は実際のお金を使って勉強。入学式も運動会も体育の授業も基本的にはない。
そんな様々な違いの中でも一番の違いは手元の一品。
それは・・・万年筆!
ドイツの小学校ではえんぴつもボールペンも使うことは許されない。使っていいのは万年筆のみ。

なぜなのか?

日本では逆に奨励される「えんぴつ」(シャープペン)を使わせない理由は、消せるから。つまり、間違えてもいいと思って書いてしまっては上達しないということ。消せないとわかっていれば書くときにも気をつけますよね!
そしてボールペンはタッチが甘いので字を書くのに慣れていない子供が使うと文字が雑になるから使用してはいけない。

そこで登場してくるのが、万年筆。
万年筆はもちろんインクなので消すことができない。そして流れるように書けることから筆記体の練習に最適なのだ。
さらに、へんな角度で使うとちゃんと書けないことからペンの持ち方も自然と矯正されるという作用もあるそう。 なので、ドイツの文房具屋さんには子供向けの数千円ほどの万年筆が沢山売られている。

僕自身も、もちろん万年筆を筆箱に入れ、毎日学校の授業を受けていたわけだが・・・
10歳で日本に来て、日本の小学校に入学してみると「えんぴつを使いなさい」という教えのもと自然と万年筆を手放してしまった。

結局学生時代は万年筆を手にすることはなかったが、社会人になって「ペンの自由」を手に入れてからは改めて「マイペン」探しの旅がはじまった。
色々な万年筆を渡り歩いた結果、現在の相棒となっているのが母国ドイツ製のファーバー・カステル社の万年筆(写真)。

総合文具メーカーのファーバー・カステルは世界で始めて転がらない断面図が六角形のえんぴつを作ったことでも知られる。
万年筆売り場で2時間書き比べて選んだこの一本、金属製の胴体でズシリと重みがあり、細身のフォルムで飽きの来ないシックなデザインになっている。


また書き口も柔らかいので疲れにくい。
有名なモンブランなどの万年筆は持った感じが軽く、胴体も太め。
これは個人の趣向だが、僕自身はもったときに重いほうがペンがブレずにしっかり書けるので、シャープペンでもボールペンでも重いものを選ぶようにしている。
万年筆のいいところは他のどのペンとも違って戦友としてともにすることが出来る 「一生物」であること。
大人の七つ道具の一つとして是非ひとつ手元においてみては?





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