ディーバの囁き10 スウィング・アウト・シスターとカレイドスコープ・ワールド
スウィング・アウト・シスターというとモダンでおしゃれなユニットというイメージだと思います。そのイメージのまま、20年も活動を続けてきましたが、とりわけ日本で人気が高い理由というのは、日本的なメンタリティ、ちょっと演歌に近いものがあるのではないか、と思っています。そして、そうなる直前のセカンドアルバムは、彼らの最高傑作ではないかと思っています。
映画の話の次は、映画音楽に影響を受けたグループの話をしたいと思います。Andy ConnellとCorinne Dreweryの2人によるグループ、Swing Out Sister(SOS)のセカンドアルバム『Kaleidoscope World』を今夜は聴こうと思うのです。フィルム・ノワールを思わせるジャケットのこのアルバムは、ファースト以上に、現在のSOSの全てが収録されていると思います。何より、高いテンションの中で製作されたのではないかと思います。
実は、現在のSwing Out Sisterは演歌である、と思っています。多分、そのことこそが、とりわけ日本で売れたアーティストである理由なのではないか、そう思うのです。そして、けれども最初はモダンでポップなダンスミュージックと映画音楽との出会いを体現したグループだったはずなんです。そして、そのことが、20年以上たってしまった現在、モダンでポップな、それでいて演歌であるという、そういうものになってしまった、ということになります。
SOSのデビュー曲は「Blue Mood」でした。そしてセカンドシングルとなった「Breakout」が大ヒットし、一躍注目されることになります。この1986年発表の、今でも彼らの代表曲となっている「Breakout」は最近でも、携帯電話のコマーシャルに使われるなど、もはやクラシックの域に入っています。ダンサブルなビートに上品でモダンなアレンジは、今なお新鮮な音楽だと思います。この2曲を収録したファーストアルバム『It’s Better To Travel』も大ヒットし、グループとして幸先の良いスタートだったと思います。
当時のSOSは、3人組でした。キーボードのAndyとボーカルのCorinneに加え、ドラムスのMartin Jacksonがいました(そして、プロデューサーのPaul Stavely O’Duffyも最新作までは重要な存在なのですが、それはさておきましょう)。そもそも、AndyとMartinというコンビにファッションデザインを学んだCorinneが加わって、SOSが結成されたということになります。
そして、この3人による音楽は、先ほども書いたように、MartinのもたらすダンスビートとAndyの映画音楽に対する深い、そしてさらに言えばCorinneの「おしゃれ」なファッションセンスがもたらす、モダンでポップなダンスミュージックでしたし、その出会いこそが、ファーストアルバムの成功につながったといえるのです。
3人はこの成功を土台に、次のアルバムの製作にとりかかりました。そこでMartinとAndyが対立してしまいます。
二人とも、ある意味ではフィジカルなミュージシャンではありません。Martinはビートの打ち込みにこだわるようになり、Andyがメロディを上品にアレンジしていこうという指向と対立してしまいます。もっとも、本当のところ、どうなのかわかりません。男性2人と女性1人というユニットは、Dreams Come Trueではないけれど(Thompson Twinsでもいいのですが)、どうも男性1人は抜けていくのかもしれません。
レコード会社としては、アメリカ側ではファーストアルバムのような音を要求していましたし、イギリス側ではそのあたりをおおらかにとらえていました。そして、セカンドアルバム『Kaleidoscope World』は途中でMartinが脱退してしまうという中で完成されたのです。
アメリカでのファーストシングルは「Waiting Game」は前作を引き継ぐような、3人組によるダンスミュージックでした。けれども当時のインタビューでAndyとCorinneはアメリカのレコード会社の要請でこうなったと述べています。むしろ二人にとっては、イギリスでのファーストシングルとなった「You On My Mind」こそが重要でした。この曲では、ダンスビートを失ったゆえの、緊張感とスピードを持ったアレンジがほどこされ、ホーンセクションとCorinneのスキャットが彩りを与えています。そしてこの曲から始まるセカンドアルバムには、3人組のSOSと2人になってしまったSOSが同居したまま、心地よいテンションときらびやかなアレンジのの音楽が続いています。2曲目の「Where In The World」は本当にSOSらしいサビのメロディが耳に残りますし、「Between Strangers」は3人組SOSの傑作の1つだと思うのです。
ですが、このアルバムの中でもう1つ重要な曲は、「Precious Words」でしょう。ストリングスをアレンジしたこの曲には、この後のSOSの姿がはっきりと納められています。
実は、現在のSwing Out Sisterは演歌である、と思っています。多分、そのことこそが、とりわけ日本で売れたアーティストである理由なのではないか、そう思うのです。そして、けれども最初はモダンでポップなダンスミュージックと映画音楽との出会いを体現したグループだったはずなんです。そして、そのことが、20年以上たってしまった現在、モダンでポップな、それでいて演歌であるという、そういうものになってしまった、ということになります。SOSのデビュー曲は「Blue Mood」でした。そしてセカンドシングルとなった「Breakout」が大ヒットし、一躍注目されることになります。この1986年発表の、今でも彼らの代表曲となっている「Breakout」は最近でも、携帯電話のコマーシャルに使われるなど、もはやクラシックの域に入っています。ダンサブルなビートに上品でモダンなアレンジは、今なお新鮮な音楽だと思います。この2曲を収録したファーストアルバム『It’s Better To Travel』も大ヒットし、グループとして幸先の良いスタートだったと思います。
当時のSOSは、3人組でした。キーボードのAndyとボーカルのCorinneに加え、ドラムスのMartin Jacksonがいました(そして、プロデューサーのPaul Stavely O’Duffyも最新作までは重要な存在なのですが、それはさておきましょう)。そもそも、AndyとMartinというコンビにファッションデザインを学んだCorinneが加わって、SOSが結成されたということになります。そして、この3人による音楽は、先ほども書いたように、MartinのもたらすダンスビートとAndyの映画音楽に対する深い、そしてさらに言えばCorinneの「おしゃれ」なファッションセンスがもたらす、モダンでポップなダンスミュージックでしたし、その出会いこそが、ファーストアルバムの成功につながったといえるのです。
3人はこの成功を土台に、次のアルバムの製作にとりかかりました。そこでMartinとAndyが対立してしまいます。二人とも、ある意味ではフィジカルなミュージシャンではありません。Martinはビートの打ち込みにこだわるようになり、Andyがメロディを上品にアレンジしていこうという指向と対立してしまいます。もっとも、本当のところ、どうなのかわかりません。男性2人と女性1人というユニットは、Dreams Come Trueではないけれど(Thompson Twinsでもいいのですが)、どうも男性1人は抜けていくのかもしれません。
レコード会社としては、アメリカ側ではファーストアルバムのような音を要求していましたし、イギリス側ではそのあたりをおおらかにとらえていました。そして、セカンドアルバム『Kaleidoscope World』は途中でMartinが脱退してしまうという中で完成されたのです。
アメリカでのファーストシングルは「Waiting Game」は前作を引き継ぐような、3人組によるダンスミュージックでした。けれども当時のインタビューでAndyとCorinneはアメリカのレコード会社の要請でこうなったと述べています。むしろ二人にとっては、イギリスでのファーストシングルとなった「You On My Mind」こそが重要でした。この曲では、ダンスビートを失ったゆえの、緊張感とスピードを持ったアレンジがほどこされ、ホーンセクションとCorinneのスキャットが彩りを与えています。そしてこの曲から始まるセカンドアルバムには、3人組のSOSと2人になってしまったSOSが同居したまま、心地よいテンションときらびやかなアレンジのの音楽が続いています。2曲目の「Where In The World」は本当にSOSらしいサビのメロディが耳に残りますし、「Between Strangers」は3人組SOSの傑作の1つだと思うのです。
ですが、このアルバムの中でもう1つ重要な曲は、「Precious Words」でしょう。ストリングスをアレンジしたこの曲には、この後のSOSの姿がはっきりと納められています。





