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2008/06/14

イエス・ミュージックの夜+2  ジョン&ヴァンゲリスと独立国家

 Jon & Vangelisは続いて「I’ll Find My Way Home」というシングルを発表し、この曲を加えた形で『The Friends Of Mr Cairo』を再発します。「穴の中に落ちてしまったけれども、ぼくはきっと自分の道を探しだすよ」、そういう歌が「State Of Independence」の前に置かれました。そのことによって、人をどれだけ勇気付ける音楽になったのか、と思いますし、ぼくもまたその一人です。

サードアルバムの「Private Collection」は最も完成度が高いかもしれません。セックスの歌があり、娘への手紙があり、あるいは20分を越す大作「Horizon」ではYesとは異なった、より自然と平和という指向を強めた世界が展開されています。
このときのシングルのB面に収録された曲「…Song Is」は音楽の持つ力というのを、このアルバムを支えるものとして示したのかもしれません。

90年代になって、久し振りに発表された4作目『Page Of Life』は、「Anyone Can Light A Candle」という素敵な曲も収録されているのですが、どうも小粒な印象が強く、物足りないアルバムになってしまいました。このときに収録されなかった「Change We Must」は後にオーケストラをバックにJonが歌うソロアルバムに発展し、またそのときのテイクをあらためて収録した別バージョンの『Page Of Life』も発売されています。他にもこの時期の未発表曲が、例えばABWHの「Let’s Pretend」として録音されたりしています。
 そういえば、Vangelisの余りに有名な曲、「Chariots of Fire」には、Jonが歌詞をつけて、「Race To The End」という曲としてMelissa Manchesterが歌っていましたっけ。

最近はVangelisそのものの活動もちょっと低調気味ではありますし、Jonも忙しく活動していたと思えば、病気でダウンしてしまいました。でも、この二人の音楽は、Yesのそれとはまた違った、もっと身近なところでぼくたちを勇気付け、あるいは支えてくれる、そんな音楽として今でも存在していると思います。

『The Friends Of Mr Cairo』の再発版のジャケットでは、JonとVangelisがワインを飲みながらトランプをしている写真が使われています。ギャングに扮した二人がポーカーを興じているというところでしょうか。愛しのRobert De Niroではありませんが、このギャングのボスたちにも、まだまだ引退はしてほしくありません。






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