イエス・ミュージックの夜14 ビリー・シャーウッドとオープン・ユア・アイズ
ビリー・シャーウッドがイエスとともに活動してきた期間は短くありません。曲を提供し、ツアーのサポートをし、ライブアルバムのプロデュース・エンジニアリングを手伝いました。けれども、バンドの正式メンバーとして迎えられるまでに時間がかかりましたし、メンバーになってもなお、うまく自分のポジションが得られなかったというのは、ちょっと不運だと思います。
プロ野球においてレギュラーポジションを獲得するというのは、もちろん大変なことですが、そこには運と実力の両方が必要だということは言えるでしょう。どんなに実力があっても、強力なライバルがいたらレギュラーにはなれません。
バンドにおいても、正式メンバーとして認められるには、運と実力が必要です。Billy Sherwoodの場合、運が巡ってくるまでに時間がかかりました。

Billyは元々、World Tradeというバンドのベース兼ボーカルでした。そのベースプレイはChris Squireに影響を受けたものです。そこから、BillyとChrisの交流が始まります。 90年代初頭、Jon Andersonが再び抜けたYesは、新たな道を模索します。そのときからBillyはYesに参加するようになりました。とはいえ、ベーシストとしてChrisがいますので、Billyはむしろ、ギターもキーボードもできる、便利なマルチプレイヤーということになります。ボーカルとしてRoger Hodgsonの参加が検討されたのもこの時期でした。
しかし、このときのYesはレコーディングを進めたものの、アルバムのリリースにまでは至りませんでした。というのも、Jon率いるABWHと合体し、8人Yesになってしまったからです。
8人Yesとしてリリースされた『Union』には、Chris組からは4曲が収録され、Billyも一部貢献しています。また、後にリリースされるボックスセット『Yes Years』には、ChrisとBillyの曲「Love Conquers All」が収録されています。Jon不在のYesが残した数少ない曲、ということになります。
その後、8人Yesは『90125』のメンバーと同じ5人となり、『Talk』を発表、Billyはツアーのサポートメンバーとして参加します。ということは、Talkのツアーでは実質6人Yesだったわけです。

ツアー後にTrevor Rabinは脱退します。しかし、Billyは正式メンバーになることなく、活動休止。その間、World Tradeを復活させて『Euphoria』というアルバムを発表します。しかし、Yesは一瞬だけ復活、Rick WakemanとSteve Howeの復帰で黄金メンバーによる3日間だけのコンサートを行います。これは同時に行われたスタジオ録音の新曲とともに、『Keys To Ascension 1』『〜2』としてリリース。BillyはYesのメンバーとともにプロデュースやエンジニアを担当しています。
こうして書いていくと、Billyは器用なせいか、便利に使われているだけなんじゃないかという気がしないでもありません。けれどもようやく運が巡ってきます。
3日間限定で復帰したRickに代わってBillyがようやく正式メンバーとなり、新しいYesのレコーディングが開始されます。そもそも、ChrisのソロアルバムとしてスタートしたプロジェクトにBillyが参加、それがYesにつながっているということから、5人編成としってもBillyはギターも弾けばキーボードも担当するという変則的なものになり、しかも本格的なキーボードはゲストとしてTOTOのSteve Porcaroや後に正式メンバーになるIgor Khoroshevが担当。バンドとしてどうなの?というものになっています。

発表されたアルバムのタイトルは『Open Your Eyes』、ジャケットはシンプル過ぎて、手抜きなんじゃないか、などと思ってしまいます。正直なところ、コンセプトは特になく、散漫な印象のアルバムになってしまっているのですが、タイトル曲だけはかっこいいです。つい、口ずさんでしまいます。
とても不思議なのですが、BillyはChrisといることで、ポップでドライブ感のあるハードなロックを演奏できるようです。申し訳ないのだけれど、Billyのソロアルバムは、ゆったりと重く、どうしてもなじめないのです。BillyもまたTrevor Rabinと同じマルチプレイヤーなのですが、だからこそ、誰かがいることでようやく、自分を越えたものが作れるのではないのでしょうか。『Open Your Eyes』は、BillyにとってのYesとして形作られたものでもあるし、それは次の『The Ladder』でバンドとしてのYesがさらに高いレベルに到達します。
バンドにおいても、正式メンバーとして認められるには、運と実力が必要です。Billy Sherwoodの場合、運が巡ってくるまでに時間がかかりました。

Billyは元々、World Tradeというバンドのベース兼ボーカルでした。そのベースプレイはChris Squireに影響を受けたものです。そこから、BillyとChrisの交流が始まります。 90年代初頭、Jon Andersonが再び抜けたYesは、新たな道を模索します。そのときからBillyはYesに参加するようになりました。とはいえ、ベーシストとしてChrisがいますので、Billyはむしろ、ギターもキーボードもできる、便利なマルチプレイヤーということになります。ボーカルとしてRoger Hodgsonの参加が検討されたのもこの時期でした。
しかし、このときのYesはレコーディングを進めたものの、アルバムのリリースにまでは至りませんでした。というのも、Jon率いるABWHと合体し、8人Yesになってしまったからです。
8人Yesとしてリリースされた『Union』には、Chris組からは4曲が収録され、Billyも一部貢献しています。また、後にリリースされるボックスセット『Yes Years』には、ChrisとBillyの曲「Love Conquers All」が収録されています。Jon不在のYesが残した数少ない曲、ということになります。
その後、8人Yesは『90125』のメンバーと同じ5人となり、『Talk』を発表、Billyはツアーのサポートメンバーとして参加します。ということは、Talkのツアーでは実質6人Yesだったわけです。

ツアー後にTrevor Rabinは脱退します。しかし、Billyは正式メンバーになることなく、活動休止。その間、World Tradeを復活させて『Euphoria』というアルバムを発表します。しかし、Yesは一瞬だけ復活、Rick WakemanとSteve Howeの復帰で黄金メンバーによる3日間だけのコンサートを行います。これは同時に行われたスタジオ録音の新曲とともに、『Keys To Ascension 1』『〜2』としてリリース。BillyはYesのメンバーとともにプロデュースやエンジニアを担当しています。
こうして書いていくと、Billyは器用なせいか、便利に使われているだけなんじゃないかという気がしないでもありません。けれどもようやく運が巡ってきます。
3日間限定で復帰したRickに代わってBillyがようやく正式メンバーとなり、新しいYesのレコーディングが開始されます。そもそも、ChrisのソロアルバムとしてスタートしたプロジェクトにBillyが参加、それがYesにつながっているということから、5人編成としってもBillyはギターも弾けばキーボードも担当するという変則的なものになり、しかも本格的なキーボードはゲストとしてTOTOのSteve Porcaroや後に正式メンバーになるIgor Khoroshevが担当。バンドとしてどうなの?というものになっています。

発表されたアルバムのタイトルは『Open Your Eyes』、ジャケットはシンプル過ぎて、手抜きなんじゃないか、などと思ってしまいます。正直なところ、コンセプトは特になく、散漫な印象のアルバムになってしまっているのですが、タイトル曲だけはかっこいいです。つい、口ずさんでしまいます。
とても不思議なのですが、BillyはChrisといることで、ポップでドライブ感のあるハードなロックを演奏できるようです。申し訳ないのだけれど、Billyのソロアルバムは、ゆったりと重く、どうしてもなじめないのです。BillyもまたTrevor Rabinと同じマルチプレイヤーなのですが、だからこそ、誰かがいることでようやく、自分を越えたものが作れるのではないのでしょうか。『Open Your Eyes』は、BillyにとってのYesとして形作られたものでもあるし、それは次の『The Ladder』でバンドとしてのYesがさらに高いレベルに到達します。








