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2008/05/17

イエス・ミュージックの夜14  ビリー・シャーウッドとオープン・ユア・アイズ

 ようやく正式メンバーになったBillyですが、Steveというもう一人のギタリストの存在が大きかったのか、脱退し、独自の活動に進みます。とはいえ、それは実はChrisとのデュオ・ユニットConspiracyとなります。

最初はChrisのソロアルバムが発展した形で、Chris Squire & Billy Sherwoodの名義で『Conspiracy』が発表されます。全10曲+隠しテイク3曲には、Yesとして発表した「Open Your Eyes」や「Love Conquers All」なども含まれていて、それはそれで味わいがあります。タイトル通り、二人の共謀というのが伝わってきます。
けれども、おすすめは2枚目の『The Unknown』です。1曲目の「Conspiracy」から音が疾走し、ぐいぐい引き込まれていきます。BillyもChrisも単独で曲を書くと、何だかもったりした曲になってしまうのですが、二人揃うと1+1=3くらいにはなっているのではないでしょうか。
ジャケットもかっこいいんです。押井守が描く、アニメではなく実写での未来の雰囲気とでもいいましょうか。機械文明に犯されたダーティな未来、そんな姿です。それは、Rodger Deanのイラストが描いてきたファンタジックな宇宙とはまったく対象的な姿です。子ども時代にパンクロックを見てきたBillyにとって、未来の姿というのは、単純に信頼できるものではないのかもしれません。

こうしたBillyの指向は、次のソロアルバム『No Comment』で口にガムテープを貼ったBillyの姿にも重なります。

Billyは現在、Alan White、Tony Kaye、Jimmy HaunとともにCirca:というバンドを結成し、ライブ活動などを行っています。Yes率75%というバンドらしく、ライブではYesメドレーなども披露していますし、Chris不在なのでBillyはベースを遠慮なくブンブン弾いています。
でも、Billyは少し運がないかもしれません。というのも、AlanがYesに復帰してしまうからです。せっかくのCirca:も、また活動停止になってしまうのでしょうか。それとも、新しいドラマーを加えて活動していくのでしょうか。微妙なところです。







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