イエス・ミュージックの夜13 トレバー・ラビンとトーク
Peter Maxによる新しいYesのロゴをあしらった『Talk』ですが、セールス的な成功には結びつきませんでした。ツアーでは、後に正式メンバーになるBilly Sherwoodがサポートした6人編成となり、Trevor Rabinは「And You And I」のイントロをキーボードで演奏するという芸まで披露してくれたのですが。
アルバムの制作に対し、Trevor Rabinは自分の全てを費やしたといってもいいと思います。けれども、それが報われなかったことで、傷ついたのかもしれません。彼はその後、映画音楽の仕事に入っていきます。
Yesの人事部長のChrisに言わせると、Trevor Rabinは脱退したのではなく、ちょっと離れているだけで、そのかわりにSteve Howeがいる、ということだそうですが。
Trevor Rabinのソロアルバムを選ぶとしたら、迷うことなく80年の『Wolf』です。
彼の不幸というのは、マルチミュージシャンであるということに起因するのかもしれません。自分ですべての楽器を演奏してしまうということは、作品に対するハンドリングを最大限持つことになるのですが、一方で意外性を失わせることにもなります。例えば、Princeの一連のアルバムの中でもひときわ魅力的なのは、The Revolutionをバックにした『Purple Rain』以降の3枚だと思うのです。同じように、Trevor Rabinの初期の4枚の中では、唯一バンドの音になった3枚目の『Wolf』がベストです。バックはSimon PhillipsやJack Bruceといったベテランミュージシャンが固めています。全曲「Lonely Heart」だという声も聞こえてきそうですが、それでもバンドのもたらすドライブ感に較べたら、4枚目の『Can’t Look Away』はよほど退屈だと感じました。
自分ですべてを仕切ろうとすると、それより先には行けないのかもしれません。それは自分でも思うのです。自分で本を書き、自分で編集したら、つまらないだろうな、と。誰か他の人と仕事をすることで、自分が思ってもみなかったところにたどりつくことができる、そう思うのです。けれども、自分ですべてをコントロールしたかった、そのエゴが、音楽的な成功を妨げていたとも考えられるわけです。
このアルバムでは、「Heard You Cry Wolf」と「Open Ended」のメロディが耳に残っています。夜、自転車に乗って自宅に向かうときに、ときどきぼくはこの曲を歌ったりしています。それに、とりわけ前者は、2003年のリリースされた彼のソロコンサートのライブアルバム『Live In L.A.』でも演奏していて、やはり想いがあるのでしょう。
そうそう、2003年にはもう1枚、『90124』というアルバムもリリースされています。これは、Yesに提供した曲のデモ音源です。
その後、Trevor Rabinは本当にサウンドトラックの人になってしまいました。数多くの作品を発表し、Tower RecordのサウンドトラックのコーナーにはTrevor Rabinの作品がまとめておいてあります。
では、このままサウンドトラックの世界にとどまっているのでしょうか。ときどきは、顔を出してくれると思います。最近でも、Jonと2曲ほど新曲を書いたという話も伝わっています。その曲は、41周年記念のYesの新しいアルバムに収録されるかもしれません。
Chrisによれば、Trevor RabinはYesを脱退したわけではないのですから。
アルバムの制作に対し、Trevor Rabinは自分の全てを費やしたといってもいいと思います。けれども、それが報われなかったことで、傷ついたのかもしれません。彼はその後、映画音楽の仕事に入っていきます。Yesの人事部長のChrisに言わせると、Trevor Rabinは脱退したのではなく、ちょっと離れているだけで、そのかわりにSteve Howeがいる、ということだそうですが。
Trevor Rabinのソロアルバムを選ぶとしたら、迷うことなく80年の『Wolf』です。
彼の不幸というのは、マルチミュージシャンであるということに起因するのかもしれません。自分ですべての楽器を演奏してしまうということは、作品に対するハンドリングを最大限持つことになるのですが、一方で意外性を失わせることにもなります。例えば、Princeの一連のアルバムの中でもひときわ魅力的なのは、The Revolutionをバックにした『Purple Rain』以降の3枚だと思うのです。同じように、Trevor Rabinの初期の4枚の中では、唯一バンドの音になった3枚目の『Wolf』がベストです。バックはSimon PhillipsやJack Bruceといったベテランミュージシャンが固めています。全曲「Lonely Heart」だという声も聞こえてきそうですが、それでもバンドのもたらすドライブ感に較べたら、4枚目の『Can’t Look Away』はよほど退屈だと感じました。
自分ですべてを仕切ろうとすると、それより先には行けないのかもしれません。それは自分でも思うのです。自分で本を書き、自分で編集したら、つまらないだろうな、と。誰か他の人と仕事をすることで、自分が思ってもみなかったところにたどりつくことができる、そう思うのです。けれども、自分ですべてをコントロールしたかった、そのエゴが、音楽的な成功を妨げていたとも考えられるわけです。このアルバムでは、「Heard You Cry Wolf」と「Open Ended」のメロディが耳に残っています。夜、自転車に乗って自宅に向かうときに、ときどきぼくはこの曲を歌ったりしています。それに、とりわけ前者は、2003年のリリースされた彼のソロコンサートのライブアルバム『Live In L.A.』でも演奏していて、やはり想いがあるのでしょう。
そうそう、2003年にはもう1枚、『90124』というアルバムもリリースされています。これは、Yesに提供した曲のデモ音源です。
その後、Trevor Rabinは本当にサウンドトラックの人になってしまいました。数多くの作品を発表し、Tower RecordのサウンドトラックのコーナーにはTrevor Rabinの作品がまとめておいてあります。では、このままサウンドトラックの世界にとどまっているのでしょうか。ときどきは、顔を出してくれると思います。最近でも、Jonと2曲ほど新曲を書いたという話も伝わっています。その曲は、41周年記念のYesの新しいアルバムに収録されるかもしれません。
Chrisによれば、Trevor RabinはYesを脱退したわけではないのですから。








