イエス・ミュージックの夜4 クリス・スクワイアとマグニフィケイション
イエスの人事部長と言われるクリス・スクワイアは、むしろイエス一筋といったイメージがあります。クリスとジョンは、なかなか他のバンドで活躍している姿が想像できないですからね。でも、けっこう変わった音源も残しているんですよ。
ベースギターという楽器を手にしたとき、Chris Squireのように演奏してみたいって思った人は多いと思います。ぼくもそうでした。リッケンバッカーをモデルにしたグレコのベースにラウンドワウンドの弦を張り、アンプのチューニングではトレブルを目いっぱい上げておく。ピアノの弦を叩くような音、そういうChrisのサウンドを出そうとがんばったこともあります。
Chrisのもう1つの特徴は、指ではなくピッキングで演奏するっていうことなんですけれど、これがなかなか難しいんです。試したんですけれどね、指のほうがよほどラク。
そんなこんなで、ぼくはベースを弾くことをすっかりあきらめてしまったのですが、最近になって、またちょっとやってみたいなって思っています。

そのChrisを紹介するためのアルバムとして、いろいろ考えたのですが、今回は『Magnification』にしました。2001年発表、Yesとしては今のところ最新のスタジオ録音によるアルバムです。そしてキーボードの代わりにオーケストラが導入されたことで、Chrisのプレイに変化が見られたということもあります。Yesのオリジナルメンバーで唯一脱退経験のないChrisなので、あえてこれを選んだ、ということもあります。
Yesがオーケストラと共演するのは、このアルバムが初めてではありません。セカンドアルバムの『Time And A Word』でも導入されています。必ずしも成功したとは言えないのですが、この経験がYesをシンフォニックなロックに導いたということは確かだと思います。そして結果としてPeter Banksが脱退した、ということです。収録曲には「Everydays」のシングルバージョンのようにオケのないバージョンが存在するものもあるのですが、個人的にはそっちの方がかっこいいと思うんです。けれども、バンドはそっちに向かっていくわけです。
このときのオーケストラとの共演を、今度は成功させよう、そう考えたきっかけは、当時バンドにキーボード・プレイヤーがいなかったということもあります。実は直前のマスター・ワークスツアーを最後に、Igor Khoroshevが脱退してしまいました。正確に言えば、ツアーの合間に、酔っ払って女性に暴行をはたらいたという事件がきっかけになっています。Igorにとっても、毎日のように「Close To The Edge」と「Ritual」と「The Gates Of Delirium」を演奏するのは相当なプレッシャーだったとは思うのですが。
ということで、4人になってしまったYesは、せっかくの機会なので、オーケストラとの共演によるアルバムを製作することにしました。それが『Magnification』なのです。宇宙に向かってYesの音楽が『拡大』していく、そんなアルバムになっています。
このアルバムでのChrisのプレイはというと、何だか自然体なんじゃないかって感じます。というのも、張り合うべきキーボードが不在なので、無理に自己主張しなくてもいいという。あまつさえ、「Can You Imagine」という曲では、Yesでは初めてリードボーカルをとっています。ついでに言えば、「In The Presence Of」では、あまり上手じゃないAlan Whiteのピアノも聴けます。
残念なのは、このアルバムには優れた曲が少ないということ。新しいメンバーを刺激として新作を作ってきたバンドにとって、それが不在というのはけっこう難しいものがあります。事実、この後のツアーでは、アルバムから演奏された曲は2〜3曲しかありません。その中でも、Alanの曲は外せないんですけどね。
でもまあ、オーケストラのアレンジも上手にできているし、むしろこの後のオーケストラ共演ツアーにつながっていくということでは、良かったのかもしれません。そう、オーケストラとともに「Close To The Edge」や「Ritual」が演奏されたわけですから。

Chrisのもう1つの特徴は、指ではなくピッキングで演奏するっていうことなんですけれど、これがなかなか難しいんです。試したんですけれどね、指のほうがよほどラク。
そんなこんなで、ぼくはベースを弾くことをすっかりあきらめてしまったのですが、最近になって、またちょっとやってみたいなって思っています。

そのChrisを紹介するためのアルバムとして、いろいろ考えたのですが、今回は『Magnification』にしました。2001年発表、Yesとしては今のところ最新のスタジオ録音によるアルバムです。そしてキーボードの代わりにオーケストラが導入されたことで、Chrisのプレイに変化が見られたということもあります。Yesのオリジナルメンバーで唯一脱退経験のないChrisなので、あえてこれを選んだ、ということもあります。
Yesがオーケストラと共演するのは、このアルバムが初めてではありません。セカンドアルバムの『Time And A Word』でも導入されています。必ずしも成功したとは言えないのですが、この経験がYesをシンフォニックなロックに導いたということは確かだと思います。そして結果としてPeter Banksが脱退した、ということです。収録曲には「Everydays」のシングルバージョンのようにオケのないバージョンが存在するものもあるのですが、個人的にはそっちの方がかっこいいと思うんです。けれども、バンドはそっちに向かっていくわけです。
このときのオーケストラとの共演を、今度は成功させよう、そう考えたきっかけは、当時バンドにキーボード・プレイヤーがいなかったということもあります。実は直前のマスター・ワークスツアーを最後に、Igor Khoroshevが脱退してしまいました。正確に言えば、ツアーの合間に、酔っ払って女性に暴行をはたらいたという事件がきっかけになっています。Igorにとっても、毎日のように「Close To The Edge」と「Ritual」と「The Gates Of Delirium」を演奏するのは相当なプレッシャーだったとは思うのですが。
ということで、4人になってしまったYesは、せっかくの機会なので、オーケストラとの共演によるアルバムを製作することにしました。それが『Magnification』なのです。宇宙に向かってYesの音楽が『拡大』していく、そんなアルバムになっています。
このアルバムでのChrisのプレイはというと、何だか自然体なんじゃないかって感じます。というのも、張り合うべきキーボードが不在なので、無理に自己主張しなくてもいいという。あまつさえ、「Can You Imagine」という曲では、Yesでは初めてリードボーカルをとっています。ついでに言えば、「In The Presence Of」では、あまり上手じゃないAlan Whiteのピアノも聴けます。
残念なのは、このアルバムには優れた曲が少ないということ。新しいメンバーを刺激として新作を作ってきたバンドにとって、それが不在というのはけっこう難しいものがあります。事実、この後のツアーでは、アルバムから演奏された曲は2〜3曲しかありません。その中でも、Alanの曲は外せないんですけどね。
でもまあ、オーケストラのアレンジも上手にできているし、むしろこの後のオーケストラ共演ツアーにつながっていくということでは、良かったのかもしれません。そう、オーケストラとともに「Close To The Edge」や「Ritual」が演奏されたわけですから。






