Windows Vistaは今が買いか
Windows XPが登場したのが5年前の2001年秋のこと、その後継にあたるWindows Vistaが先月の1月30日に全世界で一斉に発売になった。時差の関係でわが国での発売がもっとも早かったようであるが、開発の遅れから昨年末に市場に投入することができず年末商戦が盛り上がらなかったとさえ言われていた。
今回の発売では、タレントを起用するなどのイベントが一部の店で行われた。筆者も発売当日に活動の拠点にしている神戸の量販店を数軒巡ったが、静かにその時を迎えたようで、Windows95が登場した当時の熱気の再現はならなかったように感じた。
Windows Vistaの「Vista」という言葉には、未来の展望や予兆といった意味があり、用途によって4つのエディションが用意されている。すなわちHome Basic、Home Premium、Business、Ultimateである。
さてWindows VistaはWindows XPと比較してどのような機能が加わったのだろうか。
Windows Vistaのどこが凄いかというメーカーサイドの宣伝文句を借りるならば、デスクトップデザインのAero(Home Basicにはない機能)、Windows Media Center、クイック検索、セキュリティの強化などを挙げることができる。
(1)「Aero」は複数のウィンドウを立体的に重ねて 表示したり、後ろが透けて見えるような機能である。
(2)「Windows Media Center」は、PCに取り込んだ画像や音楽などのデジタルコンテンツを簡単な操作で加工再生ができる機能である。
(3)「クイック検索」は、Vistaではファイル名や本文がインデックスとして保存されるようになり、例えばスタートメニューにある「クイック検索ボックス」に単語や語句またはファイル名の一部を入力するだけでファイルを検索してくれる機能である。
(4)「セキュリティの強化」では、より安全にネットワークを利用できるような機能のほか、セキュリティ状態を監視する機能が搭載されている。しかしウィルス対策は別なのでその対策ソフトが別途途必要となることに注意が必要である。
ちなみにWindows Vista Home Premium,Business,Ultimateの推奨システム要件は次の通リである。
| CPU | 1GHz,32bit(x86)または64bit(x64)プロセッサ |
| システムメモリ | 1GB以上 |
| HDD | 40GB以上のハードディスクかつ15GB以上の空き空間 |
| グラフィック | Windows Aero対応かつ128MB以上のグラフィックメモリ |
| その他 | 内蔵または外付けのDVDドライブ インターネットアクセス オーディオ出力 |
この要件はWindows3.1からWindows95への移行がそうであったように、一般的にはWindows Vistaが動くということであって、ストレスなく操作できることを意味してはいないと考えるのが妥当である。
例えばAeroを動かすためには、ビデオカードの容量が128MB以上必要である。しかも、ノートパソコンではビデオカードの容量をふやすことは無理と考えるべきである。またメモリもHome Basicは512MBであるが、Home Premiumは1GB必要となっている。このシステム条件のハードルはかなり高いと言える。
従って、Windows XPなどを導入しているPCをWindows Vistaにアップグレードしたい場合、手持ちPCのスペックを十分検討することが不可欠である。現在XP等で快適に動作しているアプリケーションや周辺機器とWindows Vistaの整合性の問題もクリアしなければならない課題のひとつである。
Windows Visita搭載のPCを新規に購入するという選択肢もあるわけだが、新機能について様子を見ても遅くはないというのが筆者の考えである。PCはあくまで問題解決の手段であって、自分が何をやりたのかを見極めることこそ重要と思う。
なお購入前に検討すべきエディションの選び方やアップグレードに必要なPCのシステム要件についてのサポート情報のサイトが準備されている。
またPCのWindows Vista対応度を診断できるツールのβ版が無償公開されているので参考にすると良いだろう。





