愛車

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2008/10/17

佐渡ヶ島紀行(2)〜佐渡巡り&豪雨のレース

レースの準備を終えた私は、サドカケスさんと佐渡巡りをすることにした。


明日はレース本番。
私の出場するBタイプは午前7時スタートなので、明け方4時には起床しなければならない。
しかし今回は、距離の短いBタイプ(スイム2km、バイク105km、ラン20km)。

昨年は過酷なAタイプ(スイム3.9km、バイク190km、ラン42.195km)だったから観光も程ほどに昼過ぎには準備を終え、いつでも寝れる態勢になっていたが今回はその必要もない。

しかもこんな機会は滅多にないッス!
地元を知り尽くした頼れる方と一緒なら、普段は行くことがない隠れ家的スポットにもいけるはず。ということで…

佐渡観光に行っちゃえ〜!!

佐渡巡りのスタート地点は佐和田。先ずは北上し相川町(あいかわまち)へ。
相川町は、かつて江戸時代から明治時代にかけて金鉱山の拠点として栄えた。現在は昔ながらの街並みが郷愁を誘う素晴らしい場所だ。
Aタイプのバイクコースでもあり、自分も昨年バイクで走った時に、熱烈な応援を受けアドレナリンが出まくった記憶がある。

佐渡スカイラインからの眺め。広大な自然の中にポツンと相川町の姿が…

現在は人口3千人程だが、金山が栄えていた時代には4万人以上が住んでいたという。
町の至る所に鉱山や施設の遺跡が残っており、かつての古き良き時代の名残を目にすることができる。

サドカケスさんの後について…先ずは佐渡金山へ

相川町を過ぎ、佐渡スカイラインに入った私達は定番の佐渡金山へ向かった。
かつての坑道には往年を偲ばせる臨場感溢れる再現ジオラマが。かなりの重労働で過酷な坑内生活を垣間見ることができた。
外界の猛暑とは対照的に、吐く息が白くなるほどの寒さが印象的だった。


続いて新穂にある佐渡トキセンターへ。
いよいよ9月25日に迫った『朱鷺の試験放鳥』を控え、俄かに盛り上がった雰囲気が漂っていた。
トキセンターには数多くのトキが飼育されていて窓越しに見学することができるが、今回放鳥されるのは、その中でもより自然に対応できると判断された選抜された10羽とのこと。


純粋な国産の朱鷺は残念ながら絶滅してしまったが、今回放鳥されるのは遺伝的につながりのある中国産の朱鷺。

窓越しに双眼鏡で赤いゲージの中にいる朱鷺を見る…見ずらいッス。

“ニッポニアニッポン”とも言われ日本の象徴でもある朱鷺が再び佐渡の空を羽ばたく姿を想像しながら館内を巡った。

続いて数ある佐渡ヶ島の古刹の中でも歴史のある長谷寺(ちょうこくじ)。
私は数ある佐渡の名所の中でも、その場にいるだけでゾクゾクする様な怖さ、慈悲深さ、荘厳さを感じる事ができる神社仏閣が大好きだ。

山道に突然現れた長谷寺の山門。のどかな雰囲気が最高

鎌倉にある長谷寺(はせでら)と名前は同じだが、醸し出している雰囲気が全く違う。
境内で目を閉じると、ここで起こった出来事が走馬灯の様に駆け巡りそうな気がして、ハッと目を開けた自分がいた。


古びた石段を登ると樹齢数千年とも言われる大杉と、立派な建物が見えてきた、
佐渡の厳しい自然の中で、長い年月耐えてきたその姿はまさに威風堂々という言葉ピッタリだ。神々しさを感じ取ることができる。
小さい頃は、お寺をみても何の感情も湧かなかったが、今では心が安らぐというか、落ち着きを取り戻すことができる気がする。

猪又さんも素晴らしい成績でAタイプを完走!お疲れ様でした!!

そして長谷寺の駐車場で出会ったのが猪又さん。ご家族で名古屋から車で佐渡入りされていた。日に焼け、練習も十分に積んだ感のある早そうな方だった。
過酷なAタイプに出場されるとのこと。頑張ってくださいね!
互いに明日の健闘を誓い合った。

そんなこんなで、ふと車の荷台を見上げると、目に飛び込んできたのがピカピカのバイク。
女性を思わせる流麗なフォルム。センス溢れるデザイン。そして一目でフルカーボンと分かる質感。

流麗なフォルムが印象的。溶接部分の処理も見事

その名はLAPIERAE(ラピエール)。“羽毛の様に軽い”というキャッチフレーズで有名だ。
ツールドフランスやジロデイタリアに出場するチームでも使用され機能性・剛性にも定評がある。ブランド名から分かるとおり、これはフランスの大手メーカーのものだ。フレンチブルーのデザインと、各部の溶接・仕上げが美しいのが特徴で、デザイン性では欧州でも一二を争っている。
恐らく日本でもこのブランドに乗っている人は殆んど居ないはず。
久しぶりに素晴らしいバイクと出会うことができました!


そして訪れたのが佐渡の隠れ家的スポット。名前も知らない数軒だけの集落。
山の中でポツンと現れた数件だけの集落。もちろん商店も何もない。
集落の周囲には佐渡の深い自然が迫ってくる。人気も全くない。本当に、ここに人間はいるのだろうか?
だけど素晴らしい暮らしだと思った。私たち現代人が忘れかけている暮らしがある、と感じるのは自分だけではないはずだ。日本には、まだこんなに素晴らしい暮らしがある事を誇りに思った瞬間だった。



一時の安らぎの佐渡巡りを終えた私はサドカケスさんと別れた。そして宿に戻り明日の準備をして、20時には眠りについた。
となりの人のイビキを子守唄に…。





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