愛車

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2008/07/04

いつか見た青春…佐渡国際トライアスロン大会

<レースがスタート!>
スタート時の天候は予報どおり曇り。
気温22.1℃、水温24℃、湿度76.0%、風向き東北東と、近年まれに見る涼しいコンディションとなった。
海の中の方が暖かく感じるほどだった。

これだとバイクの時、長袖のウェアを着ないと寒くなってしまうかもしれない。
しかし、毎年猛暑になることが多い佐渡…という認識しかなかった自分は、半袖の薄手のウェアしか持ってきてなかった。
寒さで体調が悪化しない事を祈りつつ、太鼓の力強い音色でスイムスタート。
私が出場したAタイプは午前6時スタート。続いてBタイプ、リレータイプが7時にスタートする。
スイム3.8kmを1時間10分で終え、バイクラックへ。
佐渡のスイム会場は内海になっているため、波がほとんどなく泳ぎやすかったが、折り返し地点からは、クラゲのチクチクが…。

<常に海が見えるバイクコース!>
佐渡のバイクコースを経験した選手なら95%(5%の劇坂好きを除く)は、こう言うだろう。
『もう堪忍して!』と。

自分も国内外の様々なレースを経験したが、佐渡ほどアップダウンが激しいコースを知らない。
これを考えた人はマゾなのでは?!

特に70km地点にある鷲崎の坂と、160km地点の小木の坂は、コース屈指の急坂が3km以上続く。
でも、ここの応援には励まされることも確か。
地元の人達もここが正念場ということが分かっているのだろう。
顔をゆがめてべダルを漕いでいる選手に、『ここを越えれば楽になるからね!ランのコースで待ってるから絶対あきらめちゃ駄目だよ!』等と声をかけてくれる。

そんな過酷な佐渡のバイクコースであるが、その醍醐味は、常に視界に美しい日本海を見ながら走れること。
日本海というと、冬の荒々しい海を想像する方が多いかもしれないが、夏の日本海は紺碧の青さが際立つ美しさ。
どんなに疲れても、佐渡の心に染み渡る風景が癒してくれ、そして勇気づけてくれる。

<素朴で温かい応援>
米どころ新潟県の中でも収穫量の多いのが佐渡ヶ島である。 ランはこの収穫が間近に迫った稲畑の中を走る。
沿道では、家や商店の前でチョコンと座り込んだおばあちゃんや、おじいちゃんの応援を身近に受けながら進んでいく。











今回のレースだが、私がバイクを終えてランに移ったのが、13時半頃。
ここで、今日3本目となるユンケルにVAAMとカーボショッツ、それにバナナを補給して、最後の42.2kmのランに移った。
ランの目標タイムは3時間50分だけど、今日の体調では確実に無理ッス。

スタート後は曇り、時々、雨が降ることもあったが、ランに移ると僅かであるが太陽が顔を出し、それと共に体感温度も上昇。
例年の佐渡の暑さではないが、エイドステーションでの水分補給も多くなる。
ここまでくると、自分の体調が悪いのか、もしくは熱があるのか神経が麻痺して分からなくなる。
この体調では、目標タイムの11時間以内にゴールすることは無理だけど、沿道の人達との交流も楽しみながらゴール目指そう。

<フィニッシュ>
辺りが暗くなりかけた頃、私は佐和田の町に戻ってきた。
ずっと寒気がしていたが、ゴール前の商店街で盛大な応援を受けると、そんなことを忘れフィニッシュまでの数百メートルは沿道の人たちとハイタッチさ!
フィニッシュ地点の佐和田小学校のグラウンドに入ると、戻ってくる選手を迎える、さらに多くの人達が…。
疲労は吹っ飛び、感謝の気持ちしか湧いてこない。

普段はこんな事するキャラじゃないのに…周りの歓声と、風邪気味の体調が気分を高揚させたのだろう。
                     15mだけダッ〜シュ!
                   周りは引いてたような気が、、、

最終選手が戻ったのが、午後9時半。
お立ち台で地元テレビ局のインタビューを受けている時、会場には、Queenの『We are the champion』が流れ、夜空を打ち上げ花火が彩る。
選手、家族、ボランティア、そして今日一日温かい応援を送ってくれた地元の人達と全員で、佐和田の夜空を見上げる。

会場全体が感動モードに包まれ一つになった。

…ふと小さかった頃、暗くなるまで泥だらけでザリガニ取りに興じた懐かしい思い出が蘇ってきた。
帰り道で、夜空を眺めながら広大な世界に思いを馳せたっけ。
この瞬間、自分はあの時の無邪気で純粋な子供に戻った。

佐渡国際トライアスロン。
日本の古き良き風景と、人の優しさ、そして生きることの素晴らしさを実感できる大会だ。

<軽ワゴンで佐渡めぐり>
心配していた風邪も、民宿に帰り泥のように眠ったら、次の朝はだいぶ良くなった。
ところで今回は、有給休暇を多めに取っていたので、レース翌日は完全フリー。
よって今まで実現できなかった島巡りをすることにした。 しかもレース翌日は、真夏に戻ったかのような猛暑に。
最高のドライブ日和ッス!!

移動手段は民宿から借りた軽ワゴン。 滞在中はずっと無料で借りていた。
ご主人の親切によるものだが、本当に助かった。なぜなら佐渡のガソリン代は離島価格とかで非常に高く、1リットルあたり180円以上するからだ。
マニュアルは久しぶりだったので、最初はてこずったけど。

<日本人が知らない日本の風景が佐渡にはある>
開発・発展という名の下、古いものや伝統ある大切な”もの”や”心”が次々と壊されていく日本。
しかし佐渡には私たちが忘れかけている日本人の姿、守リ続けてきた日本の伝統が残されている。

佐渡の夕日をボ〜と眺めて思い出した青春。
大切な時間を取り戻した気がした。

<宿根木の集落>
宿根木(しゅくねぎ)はバイクコース160km地点にある、最も過酷な”小木の坂”の近くににある漁村。
入り江の狭い地形に家屋が密集する町並みには、何ともいえない哀愁が漂っている。
独自の板壁と石畳は明治時代の面影をそのまま残しているそうだ。
貴重であり全国でもこうした漁村風景を見ることができるのはここだけだ。

歩いているとお母さん達が集まり、座り込んで話している。
恐る恐る側を通り過ぎようとすると…。

「あんた、トライアスロンの選手でしょ。昨日は大変だったねぇ。私達、昨日は小木の坂で応援していたんだよ…」

「ありがとうございました!昨日は本当に勇気づけられました!!」

見知らぬ人をすんなり受け入れる、人の温もりと会話がある。
佐渡の人達は控えめな性格な方が多い。でも静かに気持ちが通じ合うのだ。
レースが縁で実現する出会いだ。

<蓮華峰寺>
佐渡に行って感じたもう一つのこと。それは神社仏閣が多いこと。
佐渡が京の鬼門にあたるとして、室町時代以降、様々な神社が開基されたことに始まるそうだ。

中でも弘法大師が開基したと言われる蓮華峰寺(れんげぶじ)は真言の霊地と言われ、国の重要文化財となっている。
7月には境内の至る所にアジサイが一斉に開花するなど、別名アジサイ寺とも言われているそうだ。
私が訪れたのは、夕方4時頃。境内には誰もいなかった。
何とも言えない重苦しい雰囲気が漂っている。これが“歴史”というものなのだろうか…。
京を守る為に何百年も、佐渡の山奥に存在する古刹。
目に見えないパワーを貰った気がした。

<精霊流し>
 舟を造り縄をない、供え物をのせ精霊を送り出すそうだ。
精霊流しと言えば、お盆の恒例行事だと思っていたけど地域によって行う時期、方法が違うのですね。
それにしても、こうして昔からの風習を守り続けることの大切さを改めて感じた。

今、私がいる会社にも長い長い伝統があるが、何でもかんでも新しくしてしまう事に力を入れすぎてしまっていないだろうか?
新しいものを作り出すことも必要だが、今まで築き上げてきたものを継承していくことも重要ではないだろうか!?と。

なぁんて、ちょっと仕事モードに入っちゃったッス。
『伝統の継承』と『新たなものの追求』か…難しいことは考えるな!

宿で生ビールが待っている♪

今年も出場する佐渡国際トライアスロン大会。
20周年の記念大会となる今回は、どんな体験が待っているのか。


佐渡カケス〜佐渡国際トライアスロンや佐渡ロングライドの臨場感あふれる写真をご覧頂けます。お勧めです!
http://kawaii.sadokakesu.com/

佐渡国際トライアスロン大会HP
今年で20回の記念大会を迎え盛り上がっています!
http://www.sado.gr.jp/










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