チャリ通勤で…東京湾を一周!(前編)
<行っちゃいましょう!魅惑の“ツール・ド・東京湾”へ!!>
21時:出発
長袖シャツにギャップのGパン、サッカニーのシューズに、自転車用のショルダーバッグ、そして気合入れ用の首巻タオルというラフな格好で出発。ちなみに地図は持ってない。
とにかく海沿いに進めば“浜金谷”に着くだろうし、標識も充実してるから大丈夫なはず。

いつも利用している東京メトロ南砂駅を通過し直ぐに、清砂大橋を渡る。今まで足を踏み入れたことのないルートだから、少しだけ不安もあるが、これからどんな体験ができるのか、という興奮と開放感の方が上まわる。
ウキウキしてきましたよ〜!
21時25分:西葛西駅前のロイヤルホスト
今宵の旅の無事を願い、ハッシュドビーフハンバーグセット(税込1.650円)をオーダー。
ちょっと奮発しちゃった♪
スープ、サラダ、ケーキにトロピカルアイスティーも付いている豪華なセット。
モチ美味しかった。

お腹がいっぱいになった所で装備の点検をしましょう…。スペアタイア、タイヤパッチに、六角レンチ、空気入れ、全てあるね。
OK!
ンン!?…まてよ!?タイヤレバーがない!
…ヤバイ!忘れたよ〜。
これが無いと、パンクしたチューブを取り外せない。
どうしよう。もう9時半だからお店は閉まっているし、今日は中止か。…いや、ここまで来たら引き返せない。
もうこうなったら運を天に任せましょう。もしパンクしたら、力を振り絞って手でチューブを取り外すしかない。以前に一回だけやったこともあるし…その時は、指がちぎれるかと思ったけど。
何とかなるさ♪いつものポジティブシンキングで行っちゃえ!!

西葛西駅からは、人ッ子一人いない寂しい横道を進む。
道端には『SOS警察緊急通報』なる装置が数百メートルごとに設置されている。何となく危険な匂いもする…。

工業地帯を通る道だから住宅街もなく、もちろんすれ違う自転車や人もいない。
21時50分:浦安駅
357号線と合流し、千葉方面に進もうと思ったのだが、自転車の通行は禁止されていた。
コンビ二のお兄さんに尋ねたら、『自転車で千葉ですか?…20km以上ありますよ。357号線は車しか通行できないし…自転車はちょっと。』と軽くいなされてしまった。
正直に、『金谷までの道、教えて』なんて言ったら『この人何考えているの…』なんて思われそうで控えめに『千葉』って言ったのに…。

そこで浦安駅前の交番で尋ねたら、自転車が走れる細い路地が357号線沿いにあるので、それを進めば千葉方面に行ける事が分かった。
しかし、この道は狭く暗いので気をつけるよう、アドバイスも頂いた。日本の警察官は親切で頼もしいと再認識した瞬間だ。

行ってみると、なるほど本当に狭い道だ。所々で本線沿いの歩道と合流するところもあるが、その殆どは寂しい一本道。

この辺りは川が多いので、沢山の見晴らしの良い橋を渡ることができた。美浜大橋、市川大橋、栄橋などなど。
潮風が気持ちよく、つい鼻歌もでました〜。
23時過ぎ:船橋市
浦安から市川のルートは、眺めの良い357号線沿いの歩道を進む。
右手には東京湾に流れ込む江戸川や運河。左手には深夜も操業している工場に、ひっそりと静まり返る公園などを見ることができる。
そして会社を出発してから2時間半で船橋市に。

最初に目に飛び込んできたのは“ららぽーと船橋”
営業時間はとっくに過ぎていたが、357号線から見えるバックヤードでは、土日の繁忙期に向けた商品の搬入作業が行われていた。
ずっと寂しい道を走ってきたので、人の姿を見れてホッとしたッス。
23時20分:習志野市
船橋競馬場を過ぎると、直ぐに習志野市だ。
そして、そこには幻想的な風景が待っていた。広大な池があり、その周囲には緑に恵まれた散歩道が…。

それを取り囲むように綺麗なマンションや住宅街もある。しかも、何人もの方がジョギングやウォーキングをしている。近所の人たちの散策コースになっている様だ。
池の周りには、野鳥観察用のベンチや覗き窓も完備されている。かなり設備がしっかりしていた。有名な公園なんだろうか?

看板を見ると“谷津干潟”とある。池だと思っていたのは実は干潟だった。
カモ、サギ、チドリといった春の鳥の活発な鳴き声も聞こえ、心が癒され、ホッとする場所だった。
23時40分:秋津公園
本当に広い公園だった。
帰宅後、ネットで調べて“秋津公園”であることが分かった。
冒頭で紹介した、不気味な路はこの公園沿いにある。
緑豊かなこの路は、昼間なら散策やサイクリング、ウォーキングには最適だろう。

しかし深夜に、ここを通るのはお勧めしない。というか無理。
何故ならメチャクチャ怖いからだ。
3kmほど続く道は、だれも居ないから走りやすいが、真っ暗闇の公園はかなり不気味。
ペダル回転数と共に、心拍数も上がったことは言うまでもない。
24時10分〜24時50分:花見川区〜稲毛区〜市原市
この辺りから357号線は千葉街道となり、街中を走れるので少し安心。
防音壁もなくなり両側には街並みを望める様になった。

交通掲示板には『自転車月間中』の表示が見える。『ハ〜イ、実践してますよ〜』と言う余裕も出てきた。

そして、道路の距離表示で浜金谷までは残り約70kmであることが分かる。
平均時速15km/hとして、4時間半もあれば到着できそう。
すこしスピードを落として時速10〜12km/hで行きましょう。
まだ先は長いからね。

ところで、この日の千葉街道だが、人通りは全くなく交通量もそれほど多くない。
しかし道路沿いには深夜営業のお店が目立つ。ファミレス、DVDの買取&レンタル店、大型ゲームセンター、ディスカウントショップなどなど。

しかも建物・駐車場ともに大変広いのが特徴だ。こんなに多くて、よく共倒れしないなあ。
…と、どうでもいい事を考えながら、少し賑やかになった周囲の風景を楽しみながら、ミニベロと共に進む。

しかし市原の街中を抜けると、再び交通量はめっきり減り、道沿いは、街灯も無い暗闇の世界に逆戻り…。
ペダルを漕ぐ音だけが聞こえる、真っ暗で寂しすぎる道。
またかよ〜…。
追い抜いていく車のヘッドライトで前方が明るくなることも無く、頼りはミニベロの前照灯だけ。
しかし10m先をボンヤリと明るくさせるのが精一杯。
逆にそれが周囲の暗さを引き立たせ、暗闇での孤独を思いっきり感じることに。

そして、これから明け方までの数時間、私は寿命が縮まる様な暗闇と孤独に耐えながら、一路、浜金谷に向かうのであった。
そして、それは想像を絶する体験の始まりであることも知らず…。
<続きは次回で…>
今回は、一度に書ききれないので誠に申し訳ないが、次回をお待ちいただきたい。

この後、自分は、ツール・ド・東京湾ならではの“怖さ”を体験することになる。
京葉工業地帯の真っ暗闇の歩道(上写真)や、内房なぎさラインの人家も無い山奥をひとり走る恐怖。
特に、トンネルの中での衝撃体験…あれはマジで怖かった…気絶しそうになったッス。
(詳細については次回ッス)
一方で、明け方前の富津市の田んぼや、木更津近郊で出会った里山の神秘的な眺めは息をのむ美しさだった。
まだまだある。京葉工業地帯の幻想的な真夜中の操業風景に、東京や横浜ではほとんど聞くことが無い牛蛙(うしがえる)やカモの活発な鳴き声、そして山奥で見た満天の星空が忘れられない。

佐貫町の懐かしい日本の風景に、日の出に輝く竹岡の漁村、そして白抓川河口で出会った朝モヤに霞む町の眺めも格別だった。

今回、この様な刺激的な体験ができたのもミニベロと一緒だったから。
175kmの道中、何の異常もなく快適に乗ることができた。
よく頑張ってくれたね。
私は今回のチャリ通勤で、誰も見たことがない、誰も知らない、そして誰も経験したことがない房総半島の魅力を満喫できた、と確信している。

次回は、そんな一生の思い出となったツール・ド・東京湾の後編をお送りしたい。
21時:出発
長袖シャツにギャップのGパン、サッカニーのシューズに、自転車用のショルダーバッグ、そして気合入れ用の首巻タオルというラフな格好で出発。ちなみに地図は持ってない。
とにかく海沿いに進めば“浜金谷”に着くだろうし、標識も充実してるから大丈夫なはず。

いつも利用している東京メトロ南砂駅を通過し直ぐに、清砂大橋を渡る。今まで足を踏み入れたことのないルートだから、少しだけ不安もあるが、これからどんな体験ができるのか、という興奮と開放感の方が上まわる。
ウキウキしてきましたよ〜!
21時25分:西葛西駅前のロイヤルホスト
今宵の旅の無事を願い、ハッシュドビーフハンバーグセット(税込1.650円)をオーダー。
ちょっと奮発しちゃった♪
スープ、サラダ、ケーキにトロピカルアイスティーも付いている豪華なセット。
モチ美味しかった。

お腹がいっぱいになった所で装備の点検をしましょう…。スペアタイア、タイヤパッチに、六角レンチ、空気入れ、全てあるね。
OK!
ンン!?…まてよ!?タイヤレバーがない!…ヤバイ!忘れたよ〜。
これが無いと、パンクしたチューブを取り外せない。
どうしよう。もう9時半だからお店は閉まっているし、今日は中止か。…いや、ここまで来たら引き返せない。
もうこうなったら運を天に任せましょう。もしパンクしたら、力を振り絞って手でチューブを取り外すしかない。以前に一回だけやったこともあるし…その時は、指がちぎれるかと思ったけど。
何とかなるさ♪いつものポジティブシンキングで行っちゃえ!!

西葛西駅からは、人ッ子一人いない寂しい横道を進む。
道端には『SOS警察緊急通報』なる装置が数百メートルごとに設置されている。何となく危険な匂いもする…。

工業地帯を通る道だから住宅街もなく、もちろんすれ違う自転車や人もいない。
21時50分:浦安駅
357号線と合流し、千葉方面に進もうと思ったのだが、自転車の通行は禁止されていた。
コンビ二のお兄さんに尋ねたら、『自転車で千葉ですか?…20km以上ありますよ。357号線は車しか通行できないし…自転車はちょっと。』と軽くいなされてしまった。
正直に、『金谷までの道、教えて』なんて言ったら『この人何考えているの…』なんて思われそうで控えめに『千葉』って言ったのに…。

そこで浦安駅前の交番で尋ねたら、自転車が走れる細い路地が357号線沿いにあるので、それを進めば千葉方面に行ける事が分かった。
しかし、この道は狭く暗いので気をつけるよう、アドバイスも頂いた。日本の警察官は親切で頼もしいと再認識した瞬間だ。

行ってみると、なるほど本当に狭い道だ。所々で本線沿いの歩道と合流するところもあるが、その殆どは寂しい一本道。

この辺りは川が多いので、沢山の見晴らしの良い橋を渡ることができた。美浜大橋、市川大橋、栄橋などなど。
潮風が気持ちよく、つい鼻歌もでました〜。
23時過ぎ:船橋市
浦安から市川のルートは、眺めの良い357号線沿いの歩道を進む。
右手には東京湾に流れ込む江戸川や運河。左手には深夜も操業している工場に、ひっそりと静まり返る公園などを見ることができる。
そして会社を出発してから2時間半で船橋市に。

最初に目に飛び込んできたのは“ららぽーと船橋”
営業時間はとっくに過ぎていたが、357号線から見えるバックヤードでは、土日の繁忙期に向けた商品の搬入作業が行われていた。
ずっと寂しい道を走ってきたので、人の姿を見れてホッとしたッス。
23時20分:習志野市
船橋競馬場を過ぎると、直ぐに習志野市だ。
そして、そこには幻想的な風景が待っていた。広大な池があり、その周囲には緑に恵まれた散歩道が…。

それを取り囲むように綺麗なマンションや住宅街もある。しかも、何人もの方がジョギングやウォーキングをしている。近所の人たちの散策コースになっている様だ。
池の周りには、野鳥観察用のベンチや覗き窓も完備されている。かなり設備がしっかりしていた。有名な公園なんだろうか?

看板を見ると“谷津干潟”とある。池だと思っていたのは実は干潟だった。
カモ、サギ、チドリといった春の鳥の活発な鳴き声も聞こえ、心が癒され、ホッとする場所だった。
23時40分:秋津公園
本当に広い公園だった。
帰宅後、ネットで調べて“秋津公園”であることが分かった。
冒頭で紹介した、不気味な路はこの公園沿いにある。
緑豊かなこの路は、昼間なら散策やサイクリング、ウォーキングには最適だろう。

しかし深夜に、ここを通るのはお勧めしない。というか無理。
何故ならメチャクチャ怖いからだ。
3kmほど続く道は、だれも居ないから走りやすいが、真っ暗闇の公園はかなり不気味。
ペダル回転数と共に、心拍数も上がったことは言うまでもない。
24時10分〜24時50分:花見川区〜稲毛区〜市原市
この辺りから357号線は千葉街道となり、街中を走れるので少し安心。
防音壁もなくなり両側には街並みを望める様になった。

交通掲示板には『自転車月間中』の表示が見える。『ハ〜イ、実践してますよ〜』と言う余裕も出てきた。

そして、道路の距離表示で浜金谷までは残り約70kmであることが分かる。
平均時速15km/hとして、4時間半もあれば到着できそう。
すこしスピードを落として時速10〜12km/hで行きましょう。
まだ先は長いからね。

ところで、この日の千葉街道だが、人通りは全くなく交通量もそれほど多くない。
しかし道路沿いには深夜営業のお店が目立つ。ファミレス、DVDの買取&レンタル店、大型ゲームセンター、ディスカウントショップなどなど。

しかも建物・駐車場ともに大変広いのが特徴だ。こんなに多くて、よく共倒れしないなあ。
…と、どうでもいい事を考えながら、少し賑やかになった周囲の風景を楽しみながら、ミニベロと共に進む。

しかし市原の街中を抜けると、再び交通量はめっきり減り、道沿いは、街灯も無い暗闇の世界に逆戻り…。
ペダルを漕ぐ音だけが聞こえる、真っ暗で寂しすぎる道。
またかよ〜…。
追い抜いていく車のヘッドライトで前方が明るくなることも無く、頼りはミニベロの前照灯だけ。
しかし10m先をボンヤリと明るくさせるのが精一杯。
逆にそれが周囲の暗さを引き立たせ、暗闇での孤独を思いっきり感じることに。

そして、これから明け方までの数時間、私は寿命が縮まる様な暗闇と孤独に耐えながら、一路、浜金谷に向かうのであった。
そして、それは想像を絶する体験の始まりであることも知らず…。
<続きは次回で…>
今回は、一度に書ききれないので誠に申し訳ないが、次回をお待ちいただきたい。

この後、自分は、ツール・ド・東京湾ならではの“怖さ”を体験することになる。
京葉工業地帯の真っ暗闇の歩道(上写真)や、内房なぎさラインの人家も無い山奥をひとり走る恐怖。
特に、トンネルの中での衝撃体験…あれはマジで怖かった…気絶しそうになったッス。
(詳細については次回ッス)
一方で、明け方前の富津市の田んぼや、木更津近郊で出会った里山の神秘的な眺めは息をのむ美しさだった。
まだまだある。京葉工業地帯の幻想的な真夜中の操業風景に、東京や横浜ではほとんど聞くことが無い牛蛙(うしがえる)やカモの活発な鳴き声、そして山奥で見た満天の星空が忘れられない。

佐貫町の懐かしい日本の風景に、日の出に輝く竹岡の漁村、そして白抓川河口で出会った朝モヤに霞む町の眺めも格別だった。

今回、この様な刺激的な体験ができたのもミニベロと一緒だったから。
175kmの道中、何の異常もなく快適に乗ることができた。
よく頑張ってくれたね。
私は今回のチャリ通勤で、誰も見たことがない、誰も知らない、そして誰も経験したことがない房総半島の魅力を満喫できた、と確信している。

次回は、そんな一生の思い出となったツール・ド・東京湾の後編をお送りしたい。





