愛車

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2008/04/18

全日本トライアスロン宮古島大会の紹介〜スイム&ラン

スイム競技間近の午前7時半前。
東急リゾートホテルの目の前にある与那覇前浜ビーチには1.500名の選手に、鈴なりの応援団にマスコミ関係者。


海上には数多くのレスキュー隊や、ダイバー、海上保安庁の船の姿を目にすることができる。さらに上空を見上げると、テレビ局のヘリコプターが…。
この瞬間、日本全国で最も熱い場所であることに間違いないであろう。

ここ数年はスタート前に豪雨に見舞われるなど、あいにくの天気が続いているが、晴天時の前浜ビーチの美しさは筆舌もの。
1.500人の選手がスタートすると、まるで大きな魚の群れが水しぶきを上げるのごとく、それは迫力ある光景だそうだ。(自分は、いつも泳いでるいる方だから、分からないのだが…)


泳いでいる方は大変だ。
特に集団に混じってしまうと、足を引っ張られたり、顔を蹴られたり、時には泳ぎの速い選手が、後ろから乗っかってくることもある。
そんなバトルも1.000m位まで進むと、周りに空間ができ、海底の景色を楽しむことができるようになる。


前浜ビーチの沖合いの珊瑚礁はもちろん、日の出の光線が海で煌き、七色に輝く。
息継ぎの時に見る前浜の白い砂浜にマングローブの林も、日本とは思えない光景で見ごたえ充分。
私は、これまで色々なレースに出てきたが、泳ぎながら感動できる経験ができるのは、宮古島だけと言っていい。


しかも宮古島のスイムはサポート体制もしっかりしているので、いたる所にダイバーやライフセーバー、海上保安庁のボート、地元の漁船が選手を見守ってくれる。
選手のために、沢山の人達が様々な立場で一生懸命応援してくれている。
そうした、気持ちが伝わってきて、これからの長い競技を乗り切る勇気を得ることができる。


バイクを終え、最後は42.195kmのフルマラソン。
ここ数年は気温もそれほど高くなく、暑さで苦しむことは少ないが、これが25度を越える猛暑になると、状況は一変する。



南国ならではの強い日差しは、4月の涼しい都会生活に慣れきった我々に、確実にダメージを与えていく。
そんな時に、頑張ろう!と思わせてくれるのが沿道のサポートと応援だ。
ランスタート後、約10kmは宮古島の中心地を走るのだが、ここでは休むことができない位の応援を受けることができる。


特に、沿道で見かける宮古島の綺麗な女性が、笑顔で応援してくれると、普段の生活では絶対出さないような、パワー(やせ我慢?)が湧き出てくる。
自分には、こんな底力があったのか!?と驚かされるばかりだ。
さらに沿道からは、宮古島の言葉で『ワイドー(頑張れ)』『アララガマ!(なにくその精神)』等の掛け声が地元の人達から数多く発せられる。

そんな、サポートを受けながら走っている時に、感じることがある。


それは…現代人にとって、本当の幸せとは何だろう?
なぜなら、これだけ豊かな生活を送っていると、何不自由なく暮らせる。

お金さえあれば、お洒落もし放題。いつでも好きな時に、美味しいものを食べて、旨いお酒を飲み、リゾート地で贅沢な休日を送ったり…。
様々に人生を愉しむことができるし、割り切って一人で生きていくことも可能だ。

しかし宮古島でレースをすると、補給のタイミングを間違え、次のエイドステーションまで、飢えや渇きに耐えなければならいことがある。
時には、耐え難い喉の渇きを感じることもある。
まさに、普通の暮らしをしていれば、体験できない状態であろう。

そんな時にボランティアの方から頂いて飲む一杯の水やコーラ、それに、おにぎりや、バナナ、黒糖の美味しいこと!
普段なら、何気なく食べているもの、旨いと感じることもなく無意識に飲んでいるものが、極上のご馳走になるのだ。

現代は飽食の時代。
『目まいがするほど喉が渇いた』もしくは『倒れそうになるくらい空腹』という状態になったことがない。


本当の幸せとは、もしかしたら限界まで腹を空かせて食べたり、耐え難い喉の渇きを体験して飲むこと、ではないだろうか。

こうした体験こそがモノを大切にする心や、感謝する気持ちを養う事なるのだろう。
そんな事を痛切に感じるのだ。
何だか、マジメな話になってしまったッス。

もっとレースを愉しめ!!


ランでは、さらに沿道の人達の応援が身にしみる。
現代の人と人のつながりが希薄な時代に、ここには心の会話がある。
小さかった頃、近所の駄菓子屋でお婆ちゃんとの会話を楽しみ、公園では、近所のお兄さんやおじさんと一緒に遊んだっけ。
悪さをすれば、時には本気で怒ってくれもした。


宮古島には、私達現代人が忘れかけている”日本人らしさ”を思い出させてくれる、気持ちの優しさを持った人達が多くいるのだ。

宮古島のサトウキビやマンゴー畑の中を走りながら思った。
この感覚、この匂い、どこかで感じたことがある…。
…何だっけ?
そうだ。小さい頃、夜遅くまで泥だらけになって遊んだり、ザリガニ取りの帰り道の”あの匂い”に違いない♪♪

この瞬間、34歳の私は、10歳に戻ったのである?

全日本トライアスロン宮古島大会…これはトライアスロン、いやスポーツを超越した人間劇場と言っていいだろう。

こんな素晴らしい体験が宮古島で待ってるのサ。





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