フランスのエスプリ、もしくはアヴァン・ギャルド、その名は「女神」、DS
私がもっとも尊敬し、愛してやまないクルマ、それがシトロエンDSです。
1955年のパリ・サロンでデヴューしたシトロエンの最上級車種、「DS」は、またたく間に人垣で埋まり、その日のうちに1万2千台のオーダーを受け、それはショウ最終日までに実に8万件に達したそうです。

2CVの時とはうってかわって、人々は、「他の惑星から降り立った宇宙船」、「20年先をいくクルマ」、「自動車史上、最も先進的なクルマ」、「20世紀中期で最も興味深い産業製品(クルマにとどまらず)」、「これで、今のクルマの大半は時代遅れになった」、「想像を絶するオリジナリティの塊」などと、大絶賛を浴びたのです。
ちなみに、同年の国産車は、というと、トヨタの初代クラウンが誕生、日産はブルーバードの前身ダットサン110の時代といえば、その隔世の感が分かるだろうか?
このDSが超ユニークなのはそのスタイルだけでなく、その機構もまた並外れてユニークなのです。それが、「エンジニアーズ・ドリーム」といわれる所以です。
私から言わせていただければ、それは「メカニカル制御の極致」です。
特に、油圧を利用しての
■自動車高調整機能付きサスペンション
■2ペダル式自動ギヤ・シフト&クラッチ操作
■パワー・ブレーキ
■荷重に応じた前後ブレーキ力配分
■パワー・ステアリング
です。
実験用プロトタイプならいざ知らず、1955年にこの複雑な機構を乗用車に搭載して、市販してしまった「勇気」には敬服せざるを得ません。
システム全体はエンジンで駆動されるポンプが高圧のオイルを作り、これが、すべてをつかさどるのです。
サスペンションは、「水」と「空気」を意味する「ハイドロ・ニューマティック・サスペンション」とネーミングされ、基本はエア・サスです。
球体の中を丈夫な膜で仕切り、上半分に高圧窒素ガスが封入され、下半分はオイルで満たされ、さらにシリンダーが取り付けられています。
原理を簡単に示すとこのようになっていて、シリンダー内のオイルがサスペンションの動きを仲介します。
人が一人乗ってもググっと沈み込むほどソフトなサスペンションは、それを感知して元の高さに戻り、人が降りればその逆をします。
車高を一定に保ちながら、荷重に応じてスプリングが硬くなる、理想的なサスペンションです。
人為的に車高を変えることもできます。
シリンダー内のオイルの量を増減することによって簡単に車高を変えることが出来るのです。
ですから悪路を走るときには何段階かで上げることができます。
また、この機構を利用してタイヤ交換ができます。
一度車高を一杯上げて片側につっかい棒をかませ、今度は一杯に下げれば車体の片側が浮く格好になります。
ですから車載工具にジャッキはなく、代わりに専用の「つっかい棒」が入っています。

しばらく乗らないと、圧の抜けたサスペンションは地べたに這いつくばるように沈み、エンジンをかけるとややあってムクムクと車高が上がる様は、砂漠のラクダが起き上がるがごとくに例えられ、まるで生き物のようです。

2CVの時とはうってかわって、人々は、「他の惑星から降り立った宇宙船」、「20年先をいくクルマ」、「自動車史上、最も先進的なクルマ」、「20世紀中期で最も興味深い産業製品(クルマにとどまらず)」、「これで、今のクルマの大半は時代遅れになった」、「想像を絶するオリジナリティの塊」などと、大絶賛を浴びたのです。
ちなみに、同年の国産車は、というと、トヨタの初代クラウンが誕生、日産はブルーバードの前身ダットサン110の時代といえば、その隔世の感が分かるだろうか? このDSが超ユニークなのはそのスタイルだけでなく、その機構もまた並外れてユニークなのです。それが、「エンジニアーズ・ドリーム」といわれる所以です。
私から言わせていただければ、それは「メカニカル制御の極致」です。
特に、油圧を利用しての
■自動車高調整機能付きサスペンション
■2ペダル式自動ギヤ・シフト&クラッチ操作
■パワー・ブレーキ
■荷重に応じた前後ブレーキ力配分
■パワー・ステアリング
です。
実験用プロトタイプならいざ知らず、1955年にこの複雑な機構を乗用車に搭載して、市販してしまった「勇気」には敬服せざるを得ません。
システム全体はエンジンで駆動されるポンプが高圧のオイルを作り、これが、すべてをつかさどるのです。
サスペンションは、「水」と「空気」を意味する「ハイドロ・ニューマティック・サスペンション」とネーミングされ、基本はエア・サスです。
球体の中を丈夫な膜で仕切り、上半分に高圧窒素ガスが封入され、下半分はオイルで満たされ、さらにシリンダーが取り付けられています。
原理を簡単に示すとこのようになっていて、シリンダー内のオイルがサスペンションの動きを仲介します。 人が一人乗ってもググっと沈み込むほどソフトなサスペンションは、それを感知して元の高さに戻り、人が降りればその逆をします。
車高を一定に保ちながら、荷重に応じてスプリングが硬くなる、理想的なサスペンションです。
人為的に車高を変えることもできます。
シリンダー内のオイルの量を増減することによって簡単に車高を変えることが出来るのです。
ですから悪路を走るときには何段階かで上げることができます。
また、この機構を利用してタイヤ交換ができます。
一度車高を一杯上げて片側につっかい棒をかませ、今度は一杯に下げれば車体の片側が浮く格好になります。
ですから車載工具にジャッキはなく、代わりに専用の「つっかい棒」が入っています。

しばらく乗らないと、圧の抜けたサスペンションは地べたに這いつくばるように沈み、エンジンをかけるとややあってムクムクと車高が上がる様は、砂漠のラクダが起き上がるがごとくに例えられ、まるで生き物のようです。






