CITROEN 2CV
今回からフランスの旧車達を紹介していきます。
まずは、乳母車とか、缶詰とか、犬小屋とか、醜いアヒルの子、などといわれた
フランスの国民車、シトロエン社の「2CV」です。

泳いで渡ってしまうツワモノもいる、ドーバー海峡をへだてただけで、人種も言葉も文化も違ってしまうんですから世の中、面白いですね。
それは、クルマにもあてはまります。
世界で最初のガソリン・エンジン付き自動車は、1886年、ドイツのカール・ベンツが作った三輪車というのが通説ですが、同時期にフランスでも誕生していて、今でも両者ゆずらない格好になっています。
(誕生から、まだ、たかだか121年しか!たっていないのです)

それまでは馬車があり、蒸気自動車や電気自動車はあったわけですら、ガソリン・エンジンが発明されてから、誰が馬車に載せるかは、どの道、時間の問題だったのです。
ちなみに世界最初の「自動車」は1771年、フランスのキュニョーが作った蒸気自動車とされています。
と同時に、このクルマは世界最初の「交通事故」も起こしたのです。

しかし、世界最初の自動車レースは1895年、フランスのパリ、ボルドー間で行われ、優勝したのはフランスのパナール・ルヴァソールで、ガソリン自動車の未来を予感させました。
そして、いちはやく自動車を「実用」に供したのはフランスのようです。
前置きが長くなってしまいましたが、シトロエンの2CVは今でもたまに街で見かけますが、漫画みたいな、オモチャみたいなその格好から、とっても「まとも」に考えて作ったとは思えないクルマですが、これがなかなか侮れないのです。

そもそも、1935年頃、まだ手押し車で農作業をしている人々を見て、時のシトロエン社のブーランジェ副社長が、「彼らの役に立つクルマを作ろう!」と思い立ったのがキッカケでした。
そこで出された大まかな条件は
1) バスケット一杯の卵が、荒れた農道を走ってもひとつも割れないこと。
2) 冠婚葬祭のとき、シルクハットを被って乗っても頭がつかえないこと。
でした。
こうして開発がはじまり、1937年には最初の試作車が完成しました。

この試作車は徹底的に「簡素化」され、ヘッドライトはひとつでいいや、とか、エンジンは手でかければいいや、ウインカーは手で合図すればいいや、ワイパーも手で回せばいいや、という具合でした。
しかし、発表にこぎつけるには勃発した第二次大戦の終了を待たねばなりませんでした。





