レーシングカーのDNAをもつミッドシップスポーツカー『アウディR8』
毎日厳しい暑さが続いていますが、グダグダになった心身に鞭を入れるかのようなニューモデルが7月26日に発表されました。それがアウディ初のミッドシップスポーツカー「Audi R8」です。ちょうど3ヶ月前、このブログの第1回目に取り上げたジャガーXKRと同じプレミアムスポーツ・セグメントにカテゴライズされる1台。XKRがいかにも英国流といった流麗なブリティッシュ・スタイルの継承者であるのに対し、このR8はメカニカルな雰囲気漂うボディデザインで、今にもジェット戦闘機にでもトランスフォームしそうなドイツらしい機能美を感じさせてくれます。

R8のドライビングが堪能できるのはオーナーとなった方々のみだが、そのエレガントなスタイルを見る楽しみは僕らにも与えられている。何もかもが革新的で、その全身が印象深いR8のなかでも強い個性を放っているのが、アウディ独自のアイデンティティであるシングルフレームグリルをもつフロントセクションだ。眼光鋭いデザインのバイキセノンヘッドライトがR8の実にクールな表情を作り上げ、またその周囲に埋め込まれた12個の発光ダイオードによるポジショニングライトが、ターゲットを捕らえて離さないどう猛なイメージを演出している。ループと呼ばれる車両全周囲に描かれたラインと鍛え上げられ張りつめた面による豊かなフォルム――。前方のキャビンと後方のエンジンコンパートメントを結ぶサイドブレードの存在がR8のデザインポイントのひとつとなるが、ミッドシップカーならではのプロポーションは、やはりこのサイドからの眺めが最も特徴的に表している。リヤビューでもライティング・デザインが効果的に働き、ふたつの大きなエアディフューザーとともに独自のスタイルを作り出している。さらに視点を上げてみると、ルーフエンドから続くリアウィンドウをショーケースのように使い、V8ユニットを工芸品のように展示している。






