愛車

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2007/08/10

レーシングカーのDNAをもつミッドシップスポーツカー『アウディR8』

 毎日厳しい暑さが続いていますが、グダグダになった心身に鞭を入れるかのようなニューモデルが7月26日に発表されました。それがアウディ初のミッドシップスポーツカー「Audi R8」です。ちょうど3ヶ月前、このブログの第1回目に取り上げたジャガーXKRと同じプレミアムスポーツ・セグメントにカテゴライズされる1台。XKRがいかにも英国流といった流麗なブリティッシュ・スタイルの継承者であるのに対し、このR8はメカニカルな雰囲気漂うボディデザインで、今にもジェット戦闘機にでもトランスフォームしそうなドイツらしい機能美を感じさせてくれます。

 オリジナルは2003年のフランクフルトショーで発表された「ルマン・クワトロ」。アウディのル・マン24時間レース3連勝を記念して投入されたコンセプトモデルがベースとなっている(2000〜02年のル・マンで優勝。その後R8は04年、05年にも優勝。参戦した世界各地の耐久レース79戦中62勝の実績を残している。また06年、07年のル・マンでは、後継車であるR10が2連勝中)。その圧倒的なプロポーションは、アルファロメオにも在籍していたワルター・ダ・シルバ氏によるデザインだ。このコンセプトカーには最高出力610ps(449kw)/最大トルク750Nmを発生する5リッターのV10ツインターボをミッドシップにレイアウトしていたが、市販モデルでは420ps(309kW)/430Nmのスペックをもつ 4.2リッターV8FSIエンジンを採用。ミッションには6速Rトロニック・シーケンシャルギアシフトが組み合わされる。そのパフォーマンスは圧倒的で0−100km/h 加速は4.6秒。ミッドシップによる最適な重量配分とビスカス方式を採用した最新世代のクワトロ・フルタイム4WDシステムにより高効率のトラクション性能を発揮(基本44:56。必要に応じ出力の10〜35%を前輪に配分)。スタート後14.9秒で200km/hに達するという。R8が誇るこのハイパフォーマンスには、アウディスペースフレーム(ASF)を採用した軽量かつ高剛性ボディが寄与していることも忘れてはならないだろう。100%近くアルミを採用したボディシェルは210kg(車両重量は1630kg)。スチール製に比べ約4割ほど軽量化されているという。

 R8のドライビングが堪能できるのはオーナーとなった方々のみだが、そのエレガントなスタイルを見る楽しみは僕らにも与えられている。何もかもが革新的で、その全身が印象深いR8のなかでも強い個性を放っているのが、アウディ独自のアイデンティティであるシングルフレームグリルをもつフロントセクションだ。眼光鋭いデザインのバイキセノンヘッドライトがR8の実にクールな表情を作り上げ、またその周囲に埋め込まれた12個の発光ダイオードによるポジショニングライトが、ターゲットを捕らえて離さないどう猛なイメージを演出している。ループと呼ばれる車両全周囲に描かれたラインと鍛え上げられ張りつめた面による豊かなフォルム――。前方のキャビンと後方のエンジンコンパートメントを結ぶサイドブレードの存在がR8のデザインポイントのひとつとなるが、ミッドシップカーならではのプロポーションは、やはりこのサイドからの眺めが最も特徴的に表している。リヤビューでもライティング・デザインが効果的に働き、ふたつの大きなエアディフューザーとともに独自のスタイルを作り出している。さらに視点を上げてみると、ルーフエンドから続くリアウィンドウをショーケースのように使い、V8ユニットを工芸品のように展示している。





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