ワンセグは携帯ばかりじゃありません。「クルマで地デジ!」がカーAVのトレンドです。
2011年7月に予定されているアナログ放送の終了が段階的になりそうだとの記事を、8月2日の朝刊で目にした。以前にも、デジタル波受信機(地上デジタルTVチューナーのことだ)の普及が想定通りに進んでいないとの記事を読んだ覚えがあった。なんでも今年春の時点では、普及率はまだ3割に満たないのだとか。ヘェ〜な感じだ。大型家電店では地デジチューナーを装備した薄型テレビが所狭しと並べられボーナス商戦の目玉として扱われているし、週末毎に織り込まれる新聞チラシでも薄型テレビはかなりのスペースを占めている。そんな訳で、もうかなり普及が進んでいるものと勝手に思い込んでいた。だが待てよ。確かに、一人暮らしの義母や独身生活を謳歌する実姉の家では、アナログのブラウン管テレビを使っている。我が家周辺の統計では地デジ率33%ということになる。そんなものなのか……。
地デジならではデータ放送。EPG番組表の他、天気予報や交通情報も用意される さてクルマでの話。つい最近、車載用地デジチューナーが発売されたと思ったら、この夏のカーナビ新製品では標準装備が当たり前になった。画像の質はクルマの場合、家庭用以上に顕著に表れる。クルマでのアナログ放送受信はノイズとの戦い。画面のチラツキやゴーストは当たり前で、逆にどこに行けば普通に見られるの、といった感じでした。ところが、地デジなら受信に関する悩ましいアレやコレやとは一切無縁。トンネルや地下駐車場にでも入らない限り12セグの高精細画像がリビング同様に楽しめるのだ。また電波の弱くなる郊外でもワンセグ放送に自動的に切り替わって、しっかり番組が楽しめる。もともとワンセグは携帯電話などの移動体向けに開発されたものだから、クルマにはピッタリ。12セグ(解像度1920×1080画素、30フレーム/秒)に比べれば画質の落ちるワンセグ(解像度320×240画素、15フレーム/秒)だが、移動体であるということを考えれば十分満足できるレベルにある。またカロッツェリアの最新モデルでは中間映像生成技術を用い滑らかな動きのワンセグ画像を実現したりと、各メーカーともその性能に磨きをかけている。いち早く車載用地デジチューナーを発売したのがパナソニックだ。カーナビへの標準装備もパナソニックのストラーダから始まった。これを追うのがパイオニア・カロッツェリア。両者ともこの夏の新製品では4チューナー×4アンテナシステムによる地デジチューナーを発表。安定した受信性能の開発にしのぎを削っている。

4×4システムを採用したパナソニックのフルセグチューナー・TU-DTX300 \94,290円





