バイク誕生。
バイクメーカーは世界中にありますが、日本にはホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4社があります。この日本のメーカーはあらゆる意味で世界を引っ張る強力な大メーカーです。
今は4社に集約していますが、50年くらい前には100社を超える個性あるバイクメーカーが日本中には乱立していました。
当時は鉄パイプを手作業で曲げて切って溶接した車体に、買ってきたエンジンを組み込むような、小規模の町工場で造ったバイクが多かったのです。
個性豊かでユニークなバイクが氾濫したのですが、世の中が落ちついてくると小メーカーは消えて、自社でエンジンからすべてを造るメーカーだけが残っていき、今や世界の4社となって繁盛しています。
この混沌とした50年前のバイク創世記に、中学生だったぼくは悪友にそそのかされて、誕生したばかりの4社のバイクに乗っています。当然無免許だったのですが、もう時効だと思います。ホンダの1952年式のドリーム号に乗りました。2ストローク100ccエンジンです。当時は自転車にエンジンをつけた形が多く、立派なバイクの形をしていたドリーム号はかっこよかったです。
キャブレターが前を向いていて、速く走れば走るほど大量の空気がが取り込めて、ターボみたいな効果があると言われていました。でも世の中そんなに簡単ではなく、効果は?のままでした。
今でも新聞配達などで使われているスーパーカブが、1958年に発売され、50ccなのにその速くて静かなことにはびっくりしました。その後世界中で造られたスーパーカブは、世界で1番多く造られた名車、といっても文句はでないと思います。
ヤマハは1955年に、ドイツのバイクをそっくりコピーしたYA-1が最初のバイクでした。125ccながらドイツのデザインはすごくかっこよく、国産初めての4速ギヤがつき、加速がよくて若者あこがれのバイクになりました。
その後に次々と発売されたヤマハのバイクは、どれもバカ速なのですが、大量の排気煙を吹き出すので、全開で走ると後ろが真っ白で見えなくなったものです。
スズキは1953年式の、自転車に60ccのエンジンをつけたダイヤモンドフリー号に乗
りました。自転車のペダルをこいで勢いをつけてエンジンをかけるのですが、1度エンジン始動に失敗すると、ペダルをこぎ続けて大汗かいたものです。最高速度を上げようと改造したことがあります。ギヤ交換で速くなったのですが、今度は低速側の力がなくなり、ペダルをこいで自転車のスピードを上げないとエンジンが止ま留のです。バイクなのに街中を必死でペダルを踏んで走り回っていました。
カワサキの印象に残るバイクは、1967年のかなり新型?の650ccのW-1です。他のバイクと違って、プレーキペダルが反対側にあったので、なれるまではブレーキのつもりでチェンジペダルを踏んで、危ない目に何度も遭いました。
50年前はヨーロッパやアメリカのバイクが世界をリードしていました。そんなとき日本のバイクがヨチヨチ歩きをはじめ、すごい努力の結果が出て、いつの間にやら日本のバイクはあらゆる意味で世界一になっています。
無骨で荒っぽくて女子供には扱えなかった50年前のバイクと比べて、性能も快適さも今は別次元の乗り物です。もっと気軽にバイクで遊んで欲しいと思っています。





