愛車

2007/05/28

実は骨太のエスクード

機能からみるとライバルとは別ジャンルのクルマがエスクードだ。その魅力とは。

 このコラムで紹介しているクルマは、一般的なクルマとは傾向の違うツウ好み的こだわり四駆がほとんどだが、今回、紹介するのはスズキ・エスクード。一般的な見方だと、ホントは四駆なんか必要ないような道ばかりを走る快適優先のクルマと同じジャンルに思われているのだが、実は、かなり骨太なクルマで、四駆と堂々と言えるクルマがエスクードなのだ。
スズキ・エスクード


 骨太と言える理由は、外観からは見えないので分からないが、エスクードが初代から一貫してラダフレームを採用していることだ。クルマの作りとしては古くさく、コストがかかると言えるのかもしれないが、フレームがある方が強度は高く、オフロードを走らせることを考えれば、頼りになる構造だからだ。

 また、センターデフをロックすることができ、ロー・レンジがある副変速機を持つことも骨太の理由だ。
 スキー場へのアクセス程度なら多くのSUVなどで採用されているフルタイム4WDで十分だろうが、四輪のうち、一輪や二輪が浮いてしまうような荒れた道、極悪非道を走る場合には、フルタイム4WDでは太刀打ちできなくなってしまうことが多い。

 ベタな言い方だが、本格的四駆と呼ぶには、副変速機とラダーフレームを持つことが必要不可欠な機能だ。一般的にエスクードのライバルとなる車種と比べると、外観からは同じようなクルマに思えるが、この機能は持っていない。機能で比べると異次元のクルマであり、骨太グルマがエスクードなのだ。

シフトレバー右上には、ハイとローが選べる副変速のボタンが備えられている
 エスクードが登場したのは、1988年。1600ccエンジンを搭載しており、ランクルなどの重量クラスとジムニーの軽量クラスのちょうど中間、ジムニーの兄貴分的なクルマとして登場した。だが、当時は排気量やクルマのサイズからライバルと言えるクルマがなく、空白地帯のクラスに登場したクルマでもあった。
 後にライトクロカンというジャンルとなるCR-VやRAV4が登場してくる。機能的に見れば、違うクルマだが、排気量やサイズから考えてしまうと同じクラスであり、一般的にはライバルとなっている。そのためか、エスクードの魅力に気が付いている人は多くはないようようだ。

 エスクードは現行タイプで3代目となるが、本格的機能はそのまま受け継がれている。男臭い四駆的な“臭い”はなく、洗練された筋肉質の肉感的魅力あふれるクルマとなっている。
 残念なのは、初代にあった走っていて感じる気持ちの軽さが薄れていることだ。車格的には上位クラスになっているので仕方がないのだろうが、機能を主張したシンプルな四駆でも良いような気がする。都会に出ていき成長して帰ってきた娘を見るような風雑な気持ちも沸く四駆がエスクードだ。







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