五感を刺激するシーラカンス的“スポーツカー” 三菱ジープ その2
三菱ジープに乗っていると必ず聞かれる質問がある。私の場合、答えはいつも決まっている。
「乗っていて寒くないか」と聞かれることが多いのが、幌の三菱ジープを愛車としている人の特権でもある。私の場合、そんなときの返答はいつも同じだ。
「寒くはないよ。外を歩いているときと、同じ格好で乗っていれば」
クルマに乗って上着を脱ぐことが必要というのは、実は普通のクルマに乗って気が付いた衝撃的な事実だった。三菱ジープのヒーターは強力で、熱風が足元に吹き出し、長靴で乗っていると水虫になってしまいそうなくらいだが、その暖かさは時速40km程度までの限定仕様だ。それ以上になると、スーッと熱気が引いていき、車内(なんてないけど)が外気と同じ温度になっていくことが体感できるほどに温度が変わってしまう。幌の性能や使用頻度によっても違うのだろうが、私の乗っていたの2台の幌の三菱ジープはともに同じように劇的に温度が変わっていった。
だからといって、乗りたくないかといえば、そうでもないのが不思議な魅力だ。自然を感じる、なんて格好良い言葉を使えば良いのだろうけれど、感性を刺激するのが面白いのだ。

フルオープンにしてフロントウインドウを倒し走り始めた瞬間、自分の周りに大気があり、その中を切り裂きながら走るという感覚は、他のクルマではほとんど感じることができないはずだ。バイクではヘルメットが必要になってしまっているから、フロントウインドウを倒せるクルマ、つまり、ジープの特権的機能が五感を刺激する。この魅力が何モノにも変えがたいのが幌の三菱ジープと言える。
しかし、正確な統計はないが、長期間、三菱ジープを乗り続ける(動かなくても所有し続けるのも含め)人は少なくはないのだか、たいていのひとは、そんなジープを数年で乗り換えてしまう。カッコ良さにほれたか、あるいは、怖いも見たさで購入したのかは分からないが、やはり、普通の乗用車という甘い蜜と比べてしまうと、体が嫌がってしまうのだろう。たまに真冬でもオープンでというツワモノがいあるが、それは天然記念物よりも価値が高いよほどの変わり者で、クルマと考えると“普通”ではないからなのだと思う。
私の場合は、それまで乗っていたのがバイクだったから、缶コーヒーを飲みながらも運転できて、何よりも雨にも濡れないという、とてつもない快適さがあったから、寒さが気にならなかったのかもしれない。これは、規準が違うのだろうけれど、当時はそんなに違和感なく、逆に快適と思って乗っていた。暖かくはないけれど、雨風に当たらないから外を歩いている格好と同じで十分。バイクであれば、防寒着を着なくてはならないが、それがないだけでも快適だった。文明とはすごいな、と思ったほどだ。
では、ほとんどのひとがリタイヤしてりまう三菱ジープを長期間乗り続ける(所有し続ける)極意は何か、と聞かれたとしたら、私はいつも、こう答えている。
「もう一台、クルマを持つこと。車内に入ったら上着を脱げるような」
実際、私も三菱ジープを乗るためにもう一台のクルマを所有せざるを得なかったし、長年乗っているという多くのジーパー(ジープのりのことを言う)は、二台体制なのが真実だ。
決して、乗用車ではない、玩具的なクルマ。まさに男の玩具が三菱ジープなのだ。
そんな三菱ジープにも“派閥”がある。次回は、一口で言い表せない、細かな三菱ジープの種類をお伝えします。
「寒くはないよ。外を歩いているときと、同じ格好で乗っていれば」
クルマに乗って上着を脱ぐことが必要というのは、実は普通のクルマに乗って気が付いた衝撃的な事実だった。三菱ジープのヒーターは強力で、熱風が足元に吹き出し、長靴で乗っていると水虫になってしまいそうなくらいだが、その暖かさは時速40km程度までの限定仕様だ。それ以上になると、スーッと熱気が引いていき、車内(なんてないけど)が外気と同じ温度になっていくことが体感できるほどに温度が変わってしまう。幌の性能や使用頻度によっても違うのだろうが、私の乗っていたの2台の幌の三菱ジープはともに同じように劇的に温度が変わっていった。
だからといって、乗りたくないかといえば、そうでもないのが不思議な魅力だ。自然を感じる、なんて格好良い言葉を使えば良いのだろうけれど、感性を刺激するのが面白いのだ。

フルオープンにしてフロントウインドウを倒し走り始めた瞬間、自分の周りに大気があり、その中を切り裂きながら走るという感覚は、他のクルマではほとんど感じることができないはずだ。バイクではヘルメットが必要になってしまっているから、フロントウインドウを倒せるクルマ、つまり、ジープの特権的機能が五感を刺激する。この魅力が何モノにも変えがたいのが幌の三菱ジープと言える。
しかし、正確な統計はないが、長期間、三菱ジープを乗り続ける(動かなくても所有し続けるのも含め)人は少なくはないのだか、たいていのひとは、そんなジープを数年で乗り換えてしまう。カッコ良さにほれたか、あるいは、怖いも見たさで購入したのかは分からないが、やはり、普通の乗用車という甘い蜜と比べてしまうと、体が嫌がってしまうのだろう。たまに真冬でもオープンでというツワモノがいあるが、それは天然記念物よりも価値が高いよほどの変わり者で、クルマと考えると“普通”ではないからなのだと思う。
私の場合は、それまで乗っていたのがバイクだったから、缶コーヒーを飲みながらも運転できて、何よりも雨にも濡れないという、とてつもない快適さがあったから、寒さが気にならなかったのかもしれない。これは、規準が違うのだろうけれど、当時はそんなに違和感なく、逆に快適と思って乗っていた。暖かくはないけれど、雨風に当たらないから外を歩いている格好と同じで十分。バイクであれば、防寒着を着なくてはならないが、それがないだけでも快適だった。文明とはすごいな、と思ったほどだ。
では、ほとんどのひとがリタイヤしてりまう三菱ジープを長期間乗り続ける(所有し続ける)極意は何か、と聞かれたとしたら、私はいつも、こう答えている。
「もう一台、クルマを持つこと。車内に入ったら上着を脱げるような」
実際、私も三菱ジープを乗るためにもう一台のクルマを所有せざるを得なかったし、長年乗っているという多くのジーパー(ジープのりのことを言う)は、二台体制なのが真実だ。
決して、乗用車ではない、玩具的なクルマ。まさに男の玩具が三菱ジープなのだ。
そんな三菱ジープにも“派閥”がある。次回は、一口で言い表せない、細かな三菱ジープの種類をお伝えします。






