T-3が取り持つ縁。表紙イラストをお願いする。
あるとき児童館に行っていた長男が、面白い本があったといってちょっと大きめの絵本をボクのところまで持ってきた。表紙一面車の絵が描いてある。題名は「Motor Panic」。自動車の絵本だ。

「ウォーリーを探せ!」の車版であった。
作者のホームページを見ていただければわかるが、そこに描かれている車は絵本にしてはどれもこれもハンパなくマニアなものばかり。
うーむ、これはよほどのエンスーだなあ。
あるところで、ページをめくる手が止まった。
「!」
オートキャンプのページで、フォルクスワーゲンT-3ヴァナゴンが載っているではないか!!それもウェストファリアだけではなく、カントリーホームなんてのもある。他のページでは角目のヴァナゴン、多分キャラット?もあった。
ワーゲンT-2バスがこういった絵本に使われることは珍しくないが、真四角のT-3がモデルになるのは随分珍しい。
なんてマニアな人だ。これはT-3のことをよく知っている人に違いない、ということと、同じT-3ファンに知らせなければならない、と妙な使命感を持ってしまい、自分のブログへの掲載許可をもらうためにメールを送ってみることにした。この当時は今よりも5歳も若かったから一直線なのである。
返事はすぐに来た。すごい。そして、T-3こそ持っていないものの、相当のワーゲンフリークであることが判明した。「clubT-3」への画像アップの許可をもらい、さらに氏の持つサイトへのリンクを貼った。
その後T-3が描かれた絵本を見ることは無い。
そして月日は流れて今年2008年。シーカヤックの本を執筆することになって、いよいよ目鼻もつき、顔を決める表紙をどうするか、ということになった。
舵社の担当編集H嬢とウームとうなる。当初はボクが写真も撮ることがあり、シーカヤッキングの世界を表すような印象的な写真を持ってこようという話しをしていた。僕も自分写真が表紙というのは勿論悪い気分ではない。
しかし、しかしだ。
手にとってもらいたい、読んでもらいたい人にシーカヤックの世界観を伝えるには、様々な要素が楽しそうに絡み合って、想像力をかきたてるイラストの方がいいのではないか?と、フト思った。
フト思ったことが、うん、その方がいい、そうしよう、それしかない、となるまでにそうたいして時間は掛からなかった。
次の打ち合わせでH嬢に「表紙はイラストで行きましょう」と話すボク。もちろん舵社出入りのイラストレーターを紹介してもらうつもりでいた。
…が、今舵社が出している雑誌に描いている人たちに、これだ!というのがなかった。もちろん、イラストが悪いのではない。





