そしてようやく「走るために」その1なのである。まずは命に関わるところから
直前のオーナーがあまり乗る人ではなかったようで、その後に1年間に2万キロ近く乗るボクがいきなり乗り始めてから一気に悲鳴が聞こえてきた。そんなところだろうか。さてまずは命に関わるフューエルラインから行きましょうか。

止まる、曲がるが出来るようになってからが、いよいよ走るようにするためのメンテナンスに入るのである。しかしこれではほとんどレストアだよなー。
何?走らなければ止まれるかも曲がれるかもわからないって?まあ確かにそうですが(笑)。ただ運行は安全が最優先されなくては困るのです。
さてそれでは走るための心臓部、エンジンとその周りのメンテナンスポイントである。
ボクの経験上言えるのは、まっとうな乗り方とまっとうな修理をしていればエンジン本体は結構丈夫。しかしパーツには全て寿命があり、製造から17年以上経った今では、ほとんどその寿命に来ているということだ。もし主要なパーツが今まで無交換なのであれば交換した方がいいし、エンジンもヘッド部分だけでもオーバーホールをしておいた方がいいのは言うまでもない。

実は僕自身は理科好きだけれど完全な文系。車好きだけれどその仕組みについてはシロウトに過ぎなかった。しかしこの車を修理していくうちに、エンジンが回る、車が走る仕組みについてずいぶん理解ができたように思う。もちろんだからって自分で修理が出来るかどうかは別の話しだけど。
ちなみに第4回で「売っちゃえば」と言った長男は、それから2年後の幼稚園時代に「一番好きな国はどこ?」と先生に聞かれたときに、「イギリス!」と答えたそうだ。なぜと問われると「だって旧いものを大事にしているから」と言ったそうだ。モノは壊れる、壊れたら直すという考え方が育ったのか。彼の頭の中では多分ミッドハンツ鉄道※の映像が流れていたとは思うけど(笑)。旧車趣味は子供の教育にもいいのである。
※イギリスにある蒸気保存鉄道。実物大?の機関車トーマスが走ることで有名。
前置きが長くなってしまった。
さてこの車、T−3時代は最後の旧時代とでも言おうか、エンジンを中心に各々のパーツがホースやらベルトやらコードやらで連携をとりながら、「車を動かす」というひとつの目的を達成している。つまり修理は「パーツ」単位とそれをつなぐホースやコードなどが主になってくる。





